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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―ジェネックス―
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 そんな狡い生徒たちの予想を遥かに超えていた世界大会《ジェネックス》。
その開催が、ただいま鮫島校長の手で宣言された。


 ジェネックスの開催地はこのデュエル・アカデミアであり、大会中は授業やテストは全て延期するという、思いきった鮫島校長らしい判断の大会だ。

 流石に、義務教育であるデュエル・アカデミア中等部はそういう訳にはいかないようだが、希望者は短縮授業による救済策と共に参加出来るそうだ……無論、レイは参加するらしい。

 最後まで残った優勝者には鮫島校長曰わく豪華商品があるそうだが、俺には……というか生徒たちにとって、そんな不明瞭な結果よりかは、確定的であるプロデュエリストとデュエル出来るという方が重要なことであった。

 まあしかし、流石に一日目ではプロデュエリストも学園には来ておらず、見知った学園の生徒たちとのデュエルとなっていた。

 そんな俺の初戦の相手は、元オベリスク・ブルーの学友であったが現在は光の結社となっている、元々は万丈目の仲間の一人であった取巻太陽。
今まで光の結社に洗脳されていた八つ当たりも含め、初戦は光の結社の構成員と決めていたのだ。

『デュエル!』

遊矢LP4000
取巻LP4000

「楽しんで勝たせてもらうぜ! 俺の先攻、ドロー!」

 光の結社に入っていた時のことは余り覚えていないので、変な感じではあるのだが……いつも通り初期手札に並べられた《機械戦士》を見ると、なんだか妙に懐かしい感覚が俺を支配した。
その感覚をあえて否定せずに、「また改めて頼む」と小声で言った後、デュエルディスクにモンスターをセットした。

「俺は《マックス・ウォリアー》を召喚!」

マックス・ウォリアー
ATK1800
DEF800

 防御の《ガントレット・ウォリアー》と並んで俺が初手に出す機会が多い、《機械戦士》たちのアタッカーである三つ叉の機械戦士、マックス・ウォリアーが登場して槍を振りかざす。

「カードを一枚伏せ、ターンエンド」

「俺のターン! ドロー!」

 取巻とは同学年で同じ寮ということもあり、幾度となくとは言わないがそれなりにデュエルしているし、月一テストなどの大舞台でデュエルしたこともあるために、どんなデッキかは大体解っているつもりだ。
光の結社に入った影響で俺のようにデッキが変わっていなければの話だが。

「俺は《ゴブリンエリート部隊》を召喚!」

ゴブリンエリート部隊
ATK2200
DEF1500

 キチンとゴブリンなりに整列した部隊の登場に、取巻の今のデッキは俺の知っている元々のデッキと大きく変わっていない【最終突撃命令】だと予想しておく。

「バトル! ゴブリンエリート部隊でマックス・ウォリアーに攻撃!」


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