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阿修羅 無罪の擬態実験。 番外編
仮面の裏。
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そしてあの日





「・・・ナツミ。」



いつもいるはずのナツミが居ない。




ドコに居る…?



辺りを見渡すうちにある所に近づく。



泉だ。



泉には何が映るのだろう



そう思った俺は




泉を覗き込んだ。




其処に映っていたのは















屋上か何処か分からない所から突き落とされているナツミの姿だった。



驚いた俺はとっさに泉に手を入れてナツミを掴む。



重い。けど、引っ張らなければナツミが…!



泉からでたものはナツミではなく。




ナツミの魂だった。



勝手に魂が光る。




其処に映っていたのは



ナツミがどうして屋上から落とされたのかだった。








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「・・・・」



ナツミにあんな過去があったなんて。



裏切られて、嵌められて、それでも彼女は何もない心で笑っていた。


もう用はすんだかのように彼女の魂は














消えようとしていた。




俺は魂をそのまま輪廻の道の中に入れた。




どうか、俺の居る世界で生まれてきてくれ。



そう思って。




体が光りだす。


もう此所に来ることはないだろう。




「・・・・」



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「ゼツ。」



「なに?」
「ナンダ。」



「・・・俺はトビと名乗る。」



「まあ、別にいいんじゃないの?」
「同感ダ。」



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「名前」



「?」


「名前オシエテよ。



「・・・・ない。」



「名前なんてない。」



「・・・・うーん。じゃあ、つけていい?」



「・・・・好きにしろ。」



「うーん。」





「・・・・・・・」



「・・・・・・」



「トビってのは?」



「・・・いいな。」



この名前は彼女から貰った唯一のもの。


大切にしなければ。




この話の後九尾を里に襲わせ、ナツミを見つけた。



心の中は喜ん
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