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阿修羅 無罪の擬態実験。 番外編
仮面の裏。
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夢を見る。


夢かワカラナイ夢を。


異空間と言う所なのか。



ワカラナイ。



・・・



「ここはね。精神世界。アナタのね。」



「・・・だれだ。」



俺が後ろを振り向くと其処には



女が居た。



いままで、人を殺してきた俺が言うのはなんだが。



彼女は酷かった。


顔以外に巻き付けられた包帯の数。



腕、足…



しかし、顔が美しかった。


何を考えているんだ俺は。



「・・・お前は誰だ。」



「・・・私は私。ナツミさ。まあ、無罪って書いてナツミって読むんだけどね。グルグルさんは?」



「・・・俺は誰でもないさ。名前も、世界も存在意義もどうなってもいい。」



「・・・ふーん。悲しいね。」



「何がだ。」



「なーんかないの?楽しみや絶望、悲しみ。そう言う気持ちがないの?」




「・・・そういうお前はあるのか。」




「ないよ。」



といって笑う


・・・何が可笑しい。



「・・・ないなら言う必要はないんじゃないのか。」



「んー。でもね、此所に来る人は何かしら何か持ってるから。」


「・・・なにをだ。」



「悲しみとか?」


「なぜ、疑問系にする。」


「わかんないから。感情が。」



感情がわからないだと・・・?



「・・・うん感情が。昔は持ってたんだけどね。消えちゃった。いったいドコにおいてきたんだろうね」




「・・・おいてきたか。」



「・・・うん。まあ、私でよければ相談に乗るからさまたココにおいでよ。時間だからさ」


ナツミの体が光って行く・・・


よく見ると俺もか。


「・・・ああ。そうする。」




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「あ、起きた。」
「ヤットカ…」



「・・・・夢か」



「何かあったの?オビト」
「コイツノカンガエテイルコトハワカラナイ」


そう言っているゼツの話を無視して


外に出る。



「何処に行くの」




「・・・・外に行くのだが。」



それから、ずっとナツミと会っている。


会うたびに包帯の数が多くなるのはなぜだ。



そのことを聞くと


「あー家庭環境が最悪なんだよ。」



笑って言うものだから本物かどうかワカラナイ。




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