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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic2君が差し出す手は私の心を惑わせる〜Reverse:The SuN〜
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人称が俺でも問題と思っていたが、もしかして心の内では似合わないとか思っていたのか・・・? そう思うと少しヘコむ。「ルシリオン君、ごめんな・・・?」私が肩を落としているのが自分の所為だと思い込んだはやてが謝ってきた。
「あ、違う違う。はやての所為じゃないから気にしないでくれ」
「ホンマに?」
「もちろんだとも。・・・じゃあ、僕はルシリオン」
「う〜ん・・・それもなんかちゃうな〜」
「え゛?」
俺でもダメで僕でもダメ? じゃあ他に一般的な一人称って何がある? 仕方がない。知識に在る一人称を片っ端から言って行くか。私にピッタリなものがあるかもしれない。
「儂はルシリオン」
「ぶはっ。いきなりなんでやっ?♪」
「わだす、ルシリオン」
「ぶふっ!」
「おいら、ルシリオン」
「んんー・・・ちゃうな〜」
これでOKを貰った日には私は咽び泣く。
「おいどん」
「ちゃう」
「うら」
「それもちゃう」
「ぼくちん、ルシリオン」
「なんやイラッとするなぁ〜」
「私もそう思う」
「
某
(
それがし
)
ルシリオン。拙者はルシリオン。麻呂」
「過去に行き過ぎやな〜」
「余はルシリオンである」
「なあ、ルシリオン君。それ、使う気ある・・・?」
「まったくと言っていい程に無い」
「そやろね。実際にそれ使おてたら、ちょう頭を疑うかもしれへん」
「他と言ったら、吾輩はルシリオンである」
「あはっ。閣下やなぁ〜」
デーモンさんの方をイメージするのか・・・。“吾輩は猫である”辺りかと思ったが。結局。私の一人称は決定することなく流れてしまった。別段困ることもないから気にしない。とまぁ、こんな話をしながらも私とはやての買い物も無事に終わり、スーパーを後にして私たちはバス停へと向かう。
スーパーとさほど離れていないため、1分もあれば十分だ。その途中、はやてが「これ、独り言なんやけどな」とそう前置きして話し始めた。独り言なら黙って聞いていよう。返事をすればそれはもう会話だからな。
「さっき、同い年くらいの子とお話ししてへんって言うたやんか。わたし、両親が居らんくて、脚もこんなんやし・・・学校は休学中で行ってへん。今は何とか、おじさんのおかげで財産面とかは問題あれへんけど・・・。そうゆうわけで友達も居らんくて・・・。だから今日、ルシリオン君と会えて、お話が出来てホンマに嬉しくて、楽しくて・・・」
はやての言葉の端々には寂しいという感情が多分に含まれていた。私も最愛の姉ゼフィランサス姉様を喪った時は狂気に落ち、果てに寂しさに襲われた。だが、妹のシエルが居て、仲間も居たからすぐに寂しさなんてものは無くなった。しかしはやては違う。は
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