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インフィニット・ストラトス 〜天才は天災を呼ぶ〜
第3話
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目のこだわり同様、片手持ち単発式の火縄銃型であり、製作者の細やかなこだわりが伺える。 威力は火縄銃など足元にも及ばないほどであろうが……。

 現行第三世代型ISの開発に躍起になり、見た目を重視してこなかった研究達はまさに度肝を抜かれた。 操縦者の意思により、威力、発射速度、方向等を自由にかえることができる、イメージインターフェイスを搭載した兵器を作り上げることが第三世代型の最終目標であるが、ある特定の固定概念に囚われていた研究者達は、イメージインターフェイスを扱うのが人間であり、見た目によるイメージの確定がどれだけインターフェイスに反映されるか考慮していなかったのである。

 展開された鎧を確認し、そのことを認識した各国の研究者たちは、その鎧があたかも第三世代のIS製造を躍進させるきっかけになるのではないかと考えた。



 ……だが、驚きで固まっているにも関わらず、総理大臣のIS姿を見た全員がこう思った。



「なぜこのISを『ブリュンヒルデ』が着ていないんだ!!」と……。




 誰しも人生の後半に差し掛かったおっさんの大きく開けられた胸元など見たくもないものであるし、若く美しい『ブリュンヒルデ』にその長大な刀や袴姿が絶対に似合うと満場一致で思ってしまったのである。 あと、大きく開いた胸元にも多少の下心が満載であったが……。
 そんな会場中の変な視線を一心に浴びながら全く心ここにあらずな状態の総理大臣は、またもかけられた声にハッとした。

「よしよし! 良好だね! じゃあ展開解除しますね」

 あれよあれよと言う間にただのおっさんに戻ってしまった総理大臣。 ISを着た時の全能感が消えてしまい少し寂しくもあった。

「うんうん、ひとまず成功だね。 だけどあれだなぁ、やっぱりおっさんだと見た目がn……ブツブツ」

 会場中の……いや、詰めかけていた報道陣からこの会議の映像が公開されればおそらく世界中の注目を浴びることになるであろう少女は、不穏なつぶやきを漏らしながら現れたときと同じように忽然と、つい先ほどまで注視していたはずが、瞬きを一つした次の瞬間には【始めからいなかった】かのように消えていた。



 そこからはまさに大騒ぎ、ようやっと現れた、女性しか動かすことのできないはずのISを動かすことのできる少年達に続くように、三人目四人目のISを動かすことのできる男が現れたのだ。 しかも現在、世界の経済でもトップクラスの2国の国家元首が動かしたのである。
 世界が騒然となるほどの大スクープだった。










『二大国家元首IS操縦』事件から少しして、各国のトップは秘密裏にあの少女に指名手配をかけた。

 あの事件後にもう一度IS起動を試みた大統領及び総理
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