暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第18話 神殺しは強過ぎです!!
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はこの時、セリカ様の反応が気になりました。褒めてくれるのでしょうか? 調子に乗るなと叱咤されるのでしょうか? それとも、何時も通り無表情なままなのでしょうか? しかしセリカ様の反応は、そのどれでもありませんでした。

 無表情の顔に、一筋の涙が流れていました。口が僅かに動き「ダルノス」と、呟きました。二刀を使用した飛燕剣が、セリカ様の師匠であり親友だったダルノスさんをオーバーラップさせたのでしょう。

 私は(辛い記憶を思い出させてしまった)と、申し訳なく思いました。

 しかし、周りの反応は違いました。みんな口々に、私にお礼を言ったのです。セリカ様が、また一つ感情を取り戻したと……。

 それからも地獄は続きました。むしろリタが参加するようになり、グレードアップしました。勘弁してください。……本気で泣きますよ。



 今回私がディル=リフィーナに来てから、そろそろ3カ月半もの時間が経ちます。ハルケギニアでは、3日半と言ったところでしょう。リタとナベリウスもそろそろ戻らないと、上司(タルタロス)に怒られるのではないでしょうか?

 それとなくリタとナベリウスに聞くと、「長居しすぎたかも」「タルちゃんに怒られる」と返って来ました。次からはもっと早く気付きましょう。

 その日の昼食後に、私が代表して明日にお暇すると挨拶しました。皆さん別れを惜しんでくれました。特にマリーニャさんは……

「次来る時はー、レシピいっぱい持ってきてねー」

 ……そうでも無かった様です。

 話しかけて来るみんなの影で、セリカ様とエクリア殿が言葉を交わすとエクリア殿が退出しました。

 リタとナベリウスは、詰め寄って来るレシェンテの対応に苦慮しているようです。流石レシェンテです。外見は大人になっていても、中身は変わっていませんでした。

 何時の間にか、すがるレシェンテと対応に困るリタとナベリウスを、周りの皆が眺める構図が出来上がっていました。リタから目線で助けを要請されましたが、私は頑張れっと手を振ってあげました。

 リタは本当に困っているのか、尚も助けを求めて来ます。今度はナベリウスと2人ががりで視線を送って来ます。「こう言う時何時も助けに入る、エクリア様は何処行っちゃたのかしらー」と、マリーニャさんが口にしました。仕方が無いので、代わりに私が助けに入る事にしました。

「はい。レシェンテ。そこまでです」

「わらわが説得しとるのに、邪魔するでない」

 私はレシェンテの目を真直ぐ見て、言葉を話します。

「リタとナベリウスが居ないと、困ってしまう人達がいっぱい居るんだ」

 レシェンテが、私の目をじっと見返してきます。

「早めに帰らないと、仕事が溜まって次来るまでに時間がかかってしまうんだ
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