暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第18話 神殺しは強過ぎです!!
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「その武器に、不慣れなのではないですか?」

「分かりますか?」

「動きの型と武器が合っていませんでしたから。武器に合わせて動こうとして、無理な動きになっていると感じました」

 あまりに的確な感想に、私は苦笑いしか出ませんでした。

「こちらを使ってみてはいかがですか?」

 差し出されたのは、双剣でした。持ってみましたが、軽くて私にちょうど良い重さです。片刃で反りは有りませんが、直刀と思いば問題ありません。

(私が剣を振り始めてすぐに、私の動きの違和感に気付きこれを持ってきてくれたのか)

「ありがとうございます。お借りします」

 私は双剣をお借りして、再び訓練に打ち込みました。



 暫く素振りをしていると、また誰かが近づいて来ました。視線を向けると、赤い髪の美しい女性……いや男性がいました。彼が神殺しで間違いないでしょう。私は訓練を中止し、挨拶と自己紹介をする事にしました。

「はじめまして。ギルバートです。この度は、図々しくも……」

『長い前口上はいらないだの』

 その時女性の声が聞こえました。その声の発信源は、目の前の男の腰にある短剣です。私が驚いているのに気付き、短剣が驚きの声を上げます。

『おぬし、我の声が聞こえるだの』

「はい。あなたがハイシェラ様ですね」

『そうだの』

「よろしくお願いします。……それと、あなたがセリカ様ですね。よろしくお願いします」

「セリカ・シルフィルだ」

 セリカ様は名前だけ答えてくれました。手に剣を持っているので、訓練の為に裏庭に出て来たのでしょう。

「……あっ。すみません。場所を借りていました。お邪魔でしたら直ぐに退きますので」

 私は訓練の邪魔にならない様に、後ろに下がりました。

「お邪魔でなければ、訓練を見学してもよろしいですか?」

「かまわない」

 返事は直ぐに帰って来ました。私は邪魔にならず良く見える位置を確保し、飛燕剣を見極めようとします。剣戟の速さ・鋭さは、驚嘆に値するものでした。そしてそれを支える、足運び・腰の溜・腕の振りの連動は芸術的とさえ感じました。

 私はセリカ様が訓練を終えるまで、ずっとその動きを目に焼き付けておきました。



 夕食の時間になりました。料理が運ばれて来ましたが、美味しそうなのに食べられません。霊体である事を、これ程悲しく思った事は有りません。(うぅ……涙が出そうです)

 この時にまだ会っていなかった、マリーニャさんとレシェンテを紹介してもらいました。レシェンテを紹介してもらった時、激しい違和感を感じました。

 イメージより明らかに大きいのです。……レシェンテが。何がって、背がに決まって……すみません。実は胸も
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