暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第18話 神殺しは強過ぎです!!
[2/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
その言葉に思う所があった様です。納得したように頷いています。

「あの。出来れば、分かりやすく説明して欲しいのですが……」

 リタはこちらを向くと、頷いて説明を始めました。

「ギルの魂は、二つの魂が合成された物なのは良い?」

 私は頷きます。

「元々の魂を材料としているとは言え、元の魂と別物になると思わない?」

 私は再び頷きます。

「そうすると、魂と肉体にズレが生じる。その所為で魂が肉体から出やすくなったんだと思う」

「つまり私は、幽体離脱しやすい体質と言う事ですか?」

 私の切り返しに、リタは頷いてくれました。



「それでギルは、これからどうするの?」

「身体の治療は、むこうでやってくれると思うので、ある程度回復するまでこちらに居ようと思います。すぐに戻っても痛いだけですし。そうですね……具体的には、こちらの時間で3〜4カ月位ですね」

 私の言葉にリタが頷きました。

「私達は、これから出かける予定なの」

 私はその言葉に、落胆の色を隠せませんでした。

「そうですか、……仕方が無いですね」

 私はそのまま今後の予定について、思案し始めます。すると、袖を引っ張られました。引っ張っていたのは、先程までケルベロスの上に居たナベリウスでした。(何時の間に)

「……一緒に……来る?」

 ナベリウスの誘いに、私は如何するか正直悩みました。一緒に行く事で何らかの問題が発生しないか、心配になったからです。 

「私も、ギルを連れて行く心算だけど」

 リタも賛成の様です。私は念の為に、リスクについて2人に聞きました。どうやらリスクは、身体にすぐに戻れない事位の様です。訪問先は神殺しの屋敷なので、1人増えた位問題無いとの事。そこで私の腹も決まりました。

「では、私もご一緒します」

 私の返事に、2人は笑顔で頷いてくれました。ただ留守番のケルベロスは、1匹だけ悲しそうにしていました。(ごめんな)

 目的地は、レウィニア神権国の王都プレイアに在る神殺しの屋敷です。移動にかかる時間に、私は不安が有りましたが杞憂でした。王都プレイアは、冥き途から魔術城砦カラータに転移し、北北東に進めばすぐの位置です。

 道中で私は、キョロキョロ・フラフラとおのぼりさん状態でした。

 王都プレイアに到着し、早速中に入ろうとして止められました。

「私達が正面から行って、入れてくれる訳が無いでしょう」

 そこで私達の面子に気付きました。ナベリウスは、魔神でソロモン72柱の一柱。リタは強力な呪いの魔槍にとり憑く、亡霊少女。私は一応生者に分類されるが、ただの幽霊。

(うん。王都に入れてくれる訳が無い)

 私は(如何するの?)と、リタに視
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ