暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 〜天才は天災を呼ぶ〜
第2話
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、私っていい人ですよね♪」
「……何を言っている?」
「えぇ、えぇ、わからないでしょう。 不安でしょう。 ならば言ってあげましょう。 まずは世界各国の首脳陣、その全てを粉砕します。 その後、核開発施設等を全て破壊し尽くし、文化レベルを産業革命以前まで後退させます。 その為の手段など片手では収まらないぐらい存在しますのでね。 その先駆けとして選ばれたのが、あなたたち日本国首脳陣です。 いや〜名誉なことですねぇ。 地球が再生するための一番目の尊い犠牲になれるのですから。 国民の皆様の為に自らの体を使って仕事ができるんです。 政治家という職業にとってこれほど喜ばしいことは無いでしょう? そうそう、あなたがたをどうやって新世界の礎にするのかでしたね?
 ただいま世界中の制御システムにハッキングを行い、ミサイルの発射権を奪いました。 私の手元にあるスイッチを押せば、そこ、国会議事堂に向けて約2000発のミサイルが発射されます。 世界中の人々も見ておいてくださいね。 日本の国会議事堂はこのボタン一つで木っ端微塵になるのですから……、さぞ素晴らしい新時代の幕開けを告げる花火となるでしょう。 汚い老害共ばかりを巻き添えにしますので、汚い花火にはなりそうですが……。
 あぁ、それと、国会議事堂の入口は全て塞がせていただきました。 あなたがたにはそこで残り数時間の余生を過ごしていただきたいと思います。 心配しなくても、歴史の教科書には『新時代の幕開けのために散った偉人達』として掲載する予定ですので、ご安心ください。

 最も、産業革命以前まで文化レベルを後退させますので、教科書なんて高度なものができるのはいつになることやら……。

 それから、各国の首脳陣の方々。 日本の国会議事堂が済めば次はあなた達ですのでご了解下さい。

 あぁ、それと、核開発施設を吹き飛ばすことについてはご心配なく。 流れ出る汚染物質など我々の開発した浄化装置を以てすれば無害なものに早変わりですから♪」

 何ともふざけたもの言いだな。 そんな訳があるはず無いだろう? と、言いたいところであったが、現にこうしてスクリーン等を無断で使用している事も加味すればあながち嘘とは言えんな。
 となると、この状況はかなりマズイな。

「何をふざけた事を!!! そんなことができるはず無かろうが!!!」

 あぁ、またもや気の短い議員が声を荒げた。 もう少し、会話をしなければいけないのに。

「ふむ、やはり老害に何を言っても無駄でしたか。 それではさようなら。 唯一残念なのは、あなたたちがこれからの新時代を見ることがかなわないといったところでしょうか? でわ」

 ポチッ! っと気の抜けた音と共におされたミサイル発射装置とされたそのボタン。
 だからと言って何かが変わった訳では
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