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インフィニット・ストラトス 〜天才は天災を呼ぶ〜
第2話
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迎撃後は確実に、世界中から軍事利用の話がくることは目に見えていますんで、そこで、「軍事利用なんかしたら全てのISを停止させる」とかなんとか言っちゃって下さい。 それで収まるはずですので」

 ほうほう、流石ふーちゃん。 束さんには思いつかない事を考えてる!! そこにはシビれるけど憧れはしないよ。 それと、ふーちゃんはやっぱりどこか突き抜けてるよね。 普通、ミサイル2000発を自分の国にテロリストを名乗ってまで打ち込もうとは考えないよ……。 うん、興味が尽きないね。

 そんなこんなを考えていると、てきぱきと何かを組み立てていくふーちゃん。 あ、ココはふーちゃんのおうちだよ。 ふーちゃんのお母さんに挨拶したけど、あの人も変わってるね。
 束さんのうさみみをキラキラした目で見てるなぁと思ったら目にも止まらぬ速さで奪取。 返して貰おうと抗議の声をあげようとしたら、ピコピコと耳が動く仕様に改造されて返ってきたよ……。 「はぁぁ、やっぱりうさみみなら動かないとぉぉ」とか恍惚とした表情でつぶやいてたけど、束さんが抗議の声を上げるまでのわずかな時間で、只のうさみみの飾りを動く仕様に作り変えたのは最早驚愕としか言いようがないね。 ふーちゃんの一家には変わり者が多いのかな?

 そうそう、それでてきぱきと何かを組み立てていると思ったら、どこかの秘密基地みたいな物が完成した。 なになに? ここから世界中にミサイルの発射を宣言するって? うわぁ、本格的だぁ。 本当に悪のテロリスト集団の基地みたい。

 ん? 向かい側にもう一つ席があるけど……。


 あ、こっちは束さんがISで迎撃するための指令を出す席なんだね。 なるほど、直接政府に画像を届けると言ったところかな? 面白いねぇ。 どこまでムチャクチャを平気な顔でやるんだろう?







 ただいま通常国会の真っ最中。 日本の政治家達が自分の思いを不毛にぶつけ合い、終の見えない論争を繰り広げるこの国会議事堂で、普段は使われることのない巨大スクリーンがひとりでに動き出した。
 最初はひとりの議員が「あ、あれ?」と声をあげただけであったが、次第に広がっていくスクリーンに皆議論を止め、訝しげにそれを見ている。 熟年の議員などは、「誰だこんな無意味な演出をしておるのは……、野党か?」などと言い争いを始めるものまで出る始末。

 スクリーンが完全に開き、あたりの照明が一段落ちる。 そこに映し出されたのは、どこかの基地のような場所で、真ん中に正体不明の人物がゆったりとソファのようなものに腰を落ち着けている映像であった。
 顔は覆面で覆い隠しているので窺い知れないが、どうも友好的な感じではなさそうである。

 呆然とスクリーンを見る私達。 その時、備え付けのスピーカーから、多分画面に写って
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