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Muv-Luv Blood-stained fallen angel
第零話 終わりと始まり。
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見たライルは、ビームピストルをかまえるとビームを容赦なく乱射する。
アルケーは機体を撃ち抜かれる毎に至る所から爆煙を上げた。
( 俺が負ける? こんな所で、俺がぁぁ?・・・認めねぇ?)
ビームの雨が止むと、サーシェスは機体から飛び出し狭い通路に逃げ込んだ。
「まてよ、てめぇ!」
それをケルディムから飛び出したライルが追いかけ拳銃を発砲するが障害物に阻まれ当たらない。
サーシェスは機体が破損した時に飛んで来たモニターの破片で負傷して仕舞った脇腹を抑えて逃げている
と、後ろから追いかけて来たライルが銃を構え発砲する。そして、その放たれた弾丸はサーシェスの肩を撃ち抜いた。
「ぐぅっ!」
「そこまでだ ?」
サーシェスは銃を自分の近くに浮かべると手を上げる。
「こいつが・・こいつが父さんも母さんも、エイミーも・・!」
ライルの中では怒りが、憎悪が、憎しみが、渦巻き声を荒げさせる。
「兄さんも・・!」
ライルは引き金に掛かった指に力を込める。そして絶体絶命の状況下で研ぎ澄まされたサーシェスの耳にも引き金の引かれる音が聞こえる
。
「・・・、ッ!」
引き金の音が止みライルは数秒の間の静寂が包み込む。そして暫くするとライルは銃を下げ後ろを振り返り歩き出す。
「馬鹿がっ!!」
サーシェスは隙を見計らい浮いて居る銃を掴み構え撃とうとする。ライルも咄嗟の事で動揺し僅かな隙を作ってしまう。
(この距離ならヤレる!テメェの負けだ!)
引き金が引かれ様としたその時、
(・・・アリー?)
何処からともなく少女の声がサーシェスの頭に響き渡る。
サ「 、ッ?」
サーシェスは愚かにも致命的な失敗をしてしまう。【動きを止める】という致命的な失敗を・・・
そして、気付いた時にはライルの弾丸がサーシェスの脳を撃ち抜いていた。
(くっ・・・、そガァ。)
サーシェスは意識を手放した。ライルは其れを確認する事なくその場を去って行く。
(アリー・・・早く来て・・アリー・アル・サーシェス?)
そして少女の呼び掛けと共に、宙を漂っていたサーシェスの身体は突如光を放つと世界から姿を消した。
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