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Muv-Luv Blood-stained fallen angel
第零話 終わりと始まり。
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前書き [1] 最後
ライルの操る緑色の巨人は宇宙と言う暗い闇の中を疾走する。何かに惹かれる様に、何かに導かれる様に只々真っ直ぐに走り抜けていた。

目指す場所も目的も分かっている。

彼処に・・・ヴェーダに行けば必ず奴がいる。ライルから愛する家族を、尊敬する兄を奪ったあの男が必ず。

何故そう確信する事が出来たのかは分からない。ただ間違い無く奴があの場所に居る。そんな直感だけがライルを動かす。

巨大なハッチが見えてくる。ハッチは硬く閉ざされていて容易には開ける事は出来ないだろう。

だが、ライルにはそんな事は関係なかった。奴がこの扉の向こうに居る!それだけの思考がライルを突き動かしていた。

容易に開けられない。
だから何だと言うんだ。
開けられないなら壊せば良い。

緑色の巨人は二丁ビームピストルを構えるとハッチに向かい引き金を引いた。

するとビームピストルから桃色の閃光が放たれ、硬く閉ざされたハッチに当たる。

だが、それでは壊れない。ただハッチの表面を赤くするだけで留まってしまう。

然し、それだけでは緑色の巨人は止まらない。ライルはビームピストルのトリガーを引き続ける。それに合わせビームガンからは桃色の閃光が放たれ続ける。

撃たれ続けたハッチは次第に赤みが増していく。耐えられなくなったハッチが爆発音を上げながら崩壊して行った。




傭兵の操る巨人は唯そこに佇んで居た。何かを待って居るかの様にその場に佇む。

傭兵の名は、サーシェス。

サーシェスは何故それを待って居るのか、何故この場所なのかは分からない。ただ本能が此処だと、この場所でなければならないと訴えて居る。

だが、サーシェスにとっては十分だった。今まで培い、研ぎ済まれてきた本能に従う。今まで様々な修羅場を潜り抜けてきた彼にだから出来る行動。

「・・・ケッ、やっと来やがったか。」

サーシェスがそう呟く。

すると、目の前に在ったハッチの表面か赤くなっていく。次第に赤みが増していくと爆発音と共に崩壊していく。

目前を爆煙が立ち込める。立ち込めた爆煙により捉える事は出来ない。

・・・が、サーシェスは感じ取っていた。

彼処に居ると、爆煙の向こう。本能に従い待ち続けた存在が今目の前に居る。

爆煙の中にツインアイを捉えた。
次の瞬間、爆煙が二つに裂ける。
切り裂き現れたのは、緑の巨人だった。




緑の巨人の目の前には、四つの目に地面に届くで有ろう程の細長い腕。その細長い腕には似つかわしくない程巨大なバスターソードを持ち佇む。

背後からは紅い粒子を撒き散らし、まるで始めからくる事が分かっていたかの様に真紅の巨人は緑の巨人を見据えて居る。

その名は、アルケーガンダム。

アク
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