暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第17話 ボマー?ボムボム
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いる様な仕草は一切ありません。それに気付いたのか、ルイズは落ち着きを取り戻しました。ひょっとしてカリーヌ様は、家の母上より怖いのでしょうか?

「はい」

 ルイズはガッカリしながら、部屋を出て行きました。しかし、カリーヌ様は出て行きません。着色前の帽子を見て目を細めました。

「その帽子は何ですか?」

「ルイズの発案なのですが、カトレア様にプレゼントしようと思いまして。体調が回復して外を歩く時、いきなり日の光にあたり過ぎるのは良く無いですから」

 私がそう言うと、カリーヌ様は僅かに微笑み頷いてくれました。

 別に怖く無いじゃないですか。まあ、上に“怒らせなければ”が付くのでしょうが。

「少し話をしましょうか」

 カリーヌ様に促され、テーブルにつきます。

「ギルバート。あなたは隠し事が多過ぎますね」

 私は平然としながら「そうですか?」と、返しました。

「水系統メイジと言っておきながら、本当は土系統メイジね」

 私は困った様な表情をします。

「はい。母上に土系統だとは言い辛く、つい水系統だと言ってしまいました。発覚した時の母上は、この世の者とは思えないくらい怖かったです。しかもその時、既に公式に水系統だと触れ回った後だったので」

 あらかじめ考えておいた、土系統が発覚した時の言い訳を披露しました。

「嘘はいけませんね。嘘は」

「はい。発覚した時に、死ぬほど後悔しました」

 カリーヌ様から、少しだけ笑いが漏れた。

「あなたは、本当に不思議な人ですね。土メイジのはずなのに、風メイジ独特のにおいもする。まるで、両方の系統が使えるみたい」

 私はこの言葉に、冷や汗が吹き出しました。表情や動作に動揺を出さなかった事を、褒めてほしい位です。

「まさか、そんなメイジが居ればお目にかかりたいです」

「ふふ。そうね」

 カリーヌ様が固定概念から、自身の勘を一笑に付してくれました。その事が何よりありがたいです。

「……所でメイジとしてのクラスは、どれ位なの?」

「ラインクラスです」

「確かギルバートは、もうすぐ8歳だったかしら」

「はい。今月(ケンの月)のヘイムダルの週ユルの日で8歳です」

「来週じゃないの」

 今日がエオーの日なので、後7日で8歳の誕生日です。

「出来れば、前日までに帰してくれるとありがたいです」

「分かったわ、それまでに送り届けましょう」

 ……これで話題を逸らせたでしょうか?

「その年でラインクラスと言うのも凄いけど、ギルバートの剣術もなかなか見事だと思うわ。以前練兵場で、ディーネと手合わせしているのが見えましたから」

「見られていましたか。亜人から領民を守る為には
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