第一層ボス攻略上その二
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「だめだっタンクがもう持たない!」
この一言で皆に動揺が走った。前衛に出ていたタンクの殆どが後ろに下がり、シュミットと言う槍使いと会議で俺達を助けてくれたエギルと言う斧使いがたった二人でタゲをとっている。二人とも後どれだけ保つかわからない。
「俺が行く、俺のステータスバランスなら少しは保つはずだ。」
そう言ってクラディールが前にでていった。何かが違う、あのボス何かおかしいぞ・・・!
クラディールサイド
ボスはもう少しでバー一段を割るとはいえ、油断できない。これは命懸けの戦いなのだ
「おおっ!」
敵の斧に両手剣スキルの単発縦斬り<バスター>を当てて弾きつつ、
「早く回復しろ!」
と激を飛ばす。
隙を見て<バスター>の他に斬り上げ、斬り下ろしのコンボ<バスター・アーク>を当てて攻撃しているとついにHPが一段を割り、ボスが己の得物を引き抜いた。それはーーーーー
「「野太刀だとっ!?」」
ボスの得物は俺達が戦った時とは違っていた。と言うことはーーーー使うスキルも違う!しかし、ディアベルは無謀にもボスに向かって突撃した。
まずい!このままだと−−−
「うおおおっ!」
俺はとっさに今使える最高威力のソードスキル「ケルベロス・ハウリング」を使った。不気味なピンク色に輝く野太刀の軌道を読む、大上段から振り降ろされる野太刀を肩に担ぐように構えた剣で受け流し、後ろに廻っての突進技を剣の右側面で受け流そうと構えた。ギィン!!コボルトロードの野太刀と俺の両手剣ががっちりと噛み合う。頼む!受け切ってくれ・・・・・!
「うおぉぉぉぉぉ!!」
雄叫びと共に野太刀を弾き飛ばし白い軌跡をボスの全身に走らせる。まず右の肩口に縦の一撃目。燕返しの要領で斬り上げ胸の中央に二撃目。足運びを整え斜め斬りの三撃目。背中まで振り被りとどめの上段斬り。
「スイッチ!」
「任せろ!」
キリトが細剣使いと共に走り込んで来る、行くぞ!ふたりとも!硬直で動けない俺と交代し、キリトが<バーチカル・アーク>、細剣使いが<カドプラル・ペイン>のモーションに入る。
「駄目だ!離れろ三人共!」
一旦後退し、結晶でHPを回復させたディアベルが俺達に警告した。二人の前では・・・・・・
「嘘だろ・・・・・」
コボルトロードは既に硬直から回復し、大上段に野太刀を振り被っていた。無骨な刀身にまとわりつく漆黒のライトエフェクト。しかし、その一撃がキリト達に届く事はなかった。
「おらぁぁぁぁっ!!」
巨漢の斧使い、エギルが野太刀を受け止める。両手斧単発重攻撃<グデューク>。ギリギリと野太刀が斧を押さえつける。やはり、上から押さえつけられている分エギルの方が分が悪い。だが・・・・・・
「だらぁ
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