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とある星の力を使いし者
第60話
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れるわ。
 創始者の名前は食蜂操祈。
 学園都市第5位の超能力者(レベル5)で能力、心理掌握(メンタルアウト)っていう能力で学園都市最高の精神系能力者よ。」

心理掌握(メンタルアウト)?」

聞き覚えのない能力名に麻生は美琴に聞き返す。

「簡単に説明すると、記憶の読心・人格の洗脳・念話・想いの消去・意志の増幅・思考の再現・感情の移植など精神に関する事ならなんでもできる十徳ナイフのような能力。」

美琴の説明を聞いてへぇ〜、と言い興味が湧いてきたようだ。

(その能力があれば俺の頭の中をもしかしたら覗かれる可能性もあるな。
 まぁ、不服だが星の加護を受けているから問題はないと思うが、可能性はゼロじゃない。
 一応、警戒はしておくか。)

そう考え、どこか適当な所にでも行こうかと思った時だった。

「あら、御坂さんではありませんか。」

後ろから美琴の名前を呼ぶ声が聞こえたので振り向く。
そこには三人の生徒が立っていた。
一人は不自然なほどサラサラの黒髪を持ち腰くらいの長さで、片手には扇子を持っている。
二人目はショートな髪形で茶髪の生徒。
三人目は肩よりも長い黒髪のストレートの髪形をした生徒だ。

「御坂さん、聞きましたわよ。
 何でも勝負を申し込んだと学園中で噂になっていますわよ。」

「え?
 どういう事?」

「あら、ご存じありませんでしたか?」

茶髪の生徒が少し頬を赤くしながらも言う。

「一時編入してきた男子生徒を庇い、その生徒を認めさせるために勝負を仕掛け、その男子生徒の能力を少しでも上げるために特訓をされているとお聞きになりました。」

それに続いて、黒髪の生徒が少しだけ頬を赤くしながら言う。

「素敵ですわ、さすが御坂様です。」

「な・・な・・なな・・・・」

美琴は顔を真っ赤にしながら言葉が出ないようだ。
その噂の話を聞いた麻生も少し面倒くさそうな表情をしている。
未だに言葉が出ない美琴に麻生は言う。

「自業自得だな。」

「何でそうなるのよおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

本日何度目になるだろうか。
美琴の叫びが校舎内に響き渡った。







三人はどうにかして興奮している美琴をなだめると麻生の存在にようやく気付く。

「もしや、そこの殿方が。」

麻生は自分の事を指している事に気づき一応、自己紹介をする。

「知っているの思うが、俺がその編入生の麻生恭介だ。」

「婚后光子ですわ。」

扇子を持った女子生徒の名前は婚后光子という名前らしい。

「わ、わたくしは湾内絹保と申します。」

「わたくしは泡浮万彬と申します。」

「お二人と御坂さんはわたくしの友達です
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