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漆黒の姫君と少年は行く
第1話「召喚に応じた騎士は頭を抱える」
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、この理に従うならば応えよ。

誓いを此処に。 我は常世総ての善と成る者、我は常世総 ての悪を敷く者。汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より 来たれ、天秤の守り手よ―――!」

最後の呪が刻まれた。 召喚陣が光を放つ。

「召喚に従い、さん… じょ…………う?」

現れたのは長身の騎士。赤い外套に黒いズボン、そして特殊なのはアジア系の顔立ちには珍しい白髪。召喚された彼は、アルトルージュを見て目を白黒させた後、思わず頭を抱えて叫んだ。

「なんでさっ!!!」
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