GGO編ーファントム・バレット編ー
49.波乱の予選
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は避けられない......それなら!!)
暗剣の二つのボタンの下のボタンを押し、暗剣《シンゲツ》を片手剣の長さから片手用槍の長さへと伸ばす。槍の中心あたりを両手で持ち高速で回転させ、飛んでくる銃弾を弾き飛ばす。
槍防御技《オーディフェンド》
槍を再び片手剣の状態に戻し、残り約二十五メートルまで距離を詰める。まだ、砂煙のせいでシルエットしか見えない。
どうやら相手は動かずまだその場で構えているようだ。
(なぜ奴は逃げることもしなければ、武器を構えようともしないんだ?)
さらに俺は距離を詰め、相手に近づく。
二十、十五、十..........
相手がシルエットから実体へと姿が変わっていく。
全身を覆う濃い灰色のフードマントを身に纏い、両手で大型のライフルを持っている。そしてその顔には鉄のような仮面をかぶっており、目は赤く光る。
だが、このプレイヤー両手に持つ大型のライフルの銃口が本来ならこちらを向いているはずなのにその銃口は俺ではなく下を向いている。
(こいつ戦う気があるのか!?)
「ふざけんなよ、テメェ!!」
暗剣《シンゲツ》を肩に担ぎ上げ、そのまま相手との八メートルくらいの距離を駆け、一気に距離を詰め前へと刀身を突き出し突進。
片手剣突進技《レイジスパイク》
暗剣は、マントのプレイヤーの体に突き刺さる。その時、耳元で低く乾いた、金属質な響きの声が響く。
「貴様もいるとは......好都合だ」
「お前は.......!?」
この距離に来てやっとわかった。
こいつが何者なのかを.......
「まだ終わってない、何も終わっていない。......イッツ・ショウ・タイム」
するとマントの男が光の結晶となり姿を消す。
その言葉で俺は確信した。
..........こいつの正体が。
「.........死銃」
試合時間、五分四十六秒。
第三回バレット・オブ・バレッツ予選トーナメントCブロック決勝戦、終了。
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