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GGO編ーファントム・バレット編ー
49.波乱の予選
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剣を拾い上げ二つのスイッチを押し、初期の筒状の状態に戻し、腰に戻す。

こんなしんどい戦いがあと四回.........

肩を落とすと俺の体を転送エフェクトが包み込み、いつのまにか待機エリアへと戻っていた。




待機エリアに戻り、シノンとキリトがいないかフラフラと歩きながら天井のマルチモニタを確認する。モニターには幾つもの戦闘シーンが映し出されており、その中からキリトやシノンを見つけようとするが見つからない。

「あいつらどこに行ったんだよ......」

さらにあたりをキョロキョロ見渡すと少し遠くにキリトの姿が見え、名を呼ぼうとしたがキリトは誰かと話している。

全身、ボロボロに千切れかかったダークグレーのマント。フードまでかぶり、顔は暗く見えないが鉄のような輝きが少しちらつく。

「あいつ!?」

人混みをくぐり抜け、キリトとマントのプレイヤーの元へと駆ける。

(あの姿.......さっきの!?)

と、次の瞬間、俺を青白い光が包み込み別のエリアへと転送させられる。




試合を終え、再びキリトとあのマントのプレイヤーを探すがどこにも見当たらない。

「くっそ......」

(あの気配......あの感覚.....)

俺は違和感を覚えながらも、あのSAO内で最悪のギルド............殺人(レッド)ギルド、《ラフィン・コフィン》。

《PoH》がゲーム開始から一年が経過した、二〇二三年の大晦日の夜.......殺人ギルド、《ラフィン・コフィン》は結成された。だが、《ラフィン・コフィン》は結成されて、八ヶ月後、とある夏の日の夜に消滅した。

攻略組、五十人規模の討伐部隊によって壊滅させられた。その戦いは血みどろの地獄となった。

戦闘が終了した時には、討伐部隊からは十一名。ラフィン・コフィンからは、二十一名のプレイヤーが消滅していた。

その中にPoHの姿はなかった。


(やはり、さっきのやつって.......)




これで最後の青白い光だ。
Cブロック最後の戦い。

ここまで来た時点で、俺は本戦のバトルロワイヤルには出場が決定している。

だが、手を抜く気はさらさらない。

目の前に広がる荒れた地形の荒野。建物がない、ただ広い何もない荒野の中、俺と四十メートル先くらいに見える人影しかいない。

砂煙のせいで相手の姿は、よくは確認できないがマントをかぶっていることは確認できる。

相手に先に動かれると厄介だな。腰にぶら下がる、暗剣を握りしめ、一直線に姿が見えない敵に向かい駆ける。

駆けるとほぼ同時に俺の体を貫く赤いライン。それも的確に頭、心臓を狙う二本のラインが。

「くっ....!?」

(これ
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