第5話
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少改竄すれば問題は無くなるわ」
「……少しだけアーシアとイッセーだけにして」
その言葉に頷き、私達は廊下に出る。
「レイナーレの話が終わり次第、私は席を少し外させてもらいます」
「何処に行くつもり?」
「彼女が迷わぬように、悪魔に攫われぬ様に確実に冥界に連れて行ってきます」
「冥界に?いえ、おそらく私の知っている物と違う冥界なのでしょうね」
「ええ。死者か冥闘士か、エイトセンシズに目覚めた者しか入ることの出来ない死の世界です」
「また聞き慣れない単語が出てきたけど今は良いわ。貴方が彼女を連れて行っている間に兵藤君とレイナーレを悪魔に転生させておくわ。貴方が帰ってきたら、そうね、兵藤君の使い魔となってもらうわ。安心して、マーカーを付けて識別出来る様になるだけだから」
「分かりました。詳しい話は後日でも構わないでしょうか?レイナーレの戸籍を用意したり、細かい事がありますので」
「それでいいわ。よろしくね」
「ええ、こちらこそ」
しばらくの間グレモリー先輩達と雑談をして時間を潰しているとイッセーがドアを開けて顔を見せた。
「神器の移植が終わった。1回抜いた事があるせいかアーシアの魂も綺麗なままで残ってる」
「そうか。では、私は彼女を送ってくる」
私はパンドラボックスを呼び出し、修復が完了した双子座聖衣を取り出す。オブジェ形態のそれがバラバラになり、私の身体に装着される。
「これが、黄金聖衣。なんて神々しいの」
「聖衣自体が小宇宙を宿してる。それも強大な」
軽く身体を動かして不備が無い事を確認してからアーシアの魂に向き合う。
『では、私があの世までお送りいたします』
『よろしくお願いします』
右手の指先に紫色に光る小宇宙を集め、アーシアに向かって振り下ろす。
「積尸気冥界波!!」
その光と共に私はアーシアの魂を黄泉比良坂に連れて行く。
『ここは?』
『ここは黄泉比良坂、あの世とこの世の境に位置する異界です。死した魂は全て此所から冥界へと送られ、冥界の者達によって死後の事を仕分けられます』
『想像していたのとは大分違いますね』
『想像している様な天国は確かに存在しています。ですが、そこまで辿り着ける者はほとんど居ません。そこは奴に取っての場所ですから』
『奴?』
『冥府の王、ハーデス。奴の本体が眠る為だけの楽園、エリュシオン』
転生してから黄泉比良坂に来た事が無かったので気付かなかったが、懐かしい小宇宙を感じる。後ろを振り返ると、そこには私と共に戦った戦友達と、歴代の聖闘士、更には私達の後を戦ってきた聖闘士が終結していた。
『双葉よ』
『教皇様』
聖闘士の集団の中から私の時
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