第5話
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ゃないか」
「レイナーレが言うには神器を無理矢理抜かれて魂が砕けたと聞いています」
「悪魔に転生すれば蘇れるけど無理ね。理由としては三つあるわ。一つ目は神器が無いっていうこと。二つ目は時間が経ちすぎて魂が既に散らばりすぎているわ。三つ目として彼女自身がそれを望むか分からないわ。悪魔に転生すれば神にお祈りする事も出来なくなるんですから」
「一つ目に関してはレイナーレが元に戻せば良いでしょう。二つ目に関しては私が確保しています。聖闘士にはそういう技もありますから。三つ目に関しては本人に聞いてみましょうか」
「本人に?」
「レイナーレ、神器を」
「……これよ」
素直に神器を渡してくれたのでそれを確保していた魂に混ぜ合わせる。そして小宇宙を高めて、魂を視覚化させる。
『……ここは?』
『昨日ぶりですね』
『貴方は、昨日の』
『ご自分の事はご理解出来ていますか』
そう言うと、シスターの魂は周囲を見渡し自分の身体を見つめて悲しそうな顔を見せる。
『私は、死んじゃったんですね』
『ええ、そこに居るレイナーレによって』
『……そうですか』
私とシスター以外はあまりの出来事に何も言えないままで居る。
『そんな貴方ですが、選択肢が二つあります。一つ、このまま死ぬ。一つ、悪魔に転生して蘇る。このまま現世に留めておくのは出来ません。出来ればすぐにでも結論を出していただきたい』
『悪魔に転生ですか。その悪魔の主の方は』
『そちらの紅い髪の女性です』
シスターがグレモリー先輩に向かい合う。
『あの、こんな状態ですけど、お願いを聞いてもらえますか?』
「え、ええ、神代君が対価を払ってくれるから大丈夫よ」
『私の神器をレイナーレ様に譲渡した上でレイナーレ様を悪魔にしてあげて欲しいんです』
「アーシア!?あんた何を言ってるの」
『神器が抜かれて魂がバラバラになった後も、何となくですけど意識だけは残っていたんです。レイナーレ様の望みも、そちらの方との事も見せて貰いました。その上でお願いしているんです。それに主に背く事も私には出来そうにありません』
『それが貴方の望みなのですね』
『はい。態々このような機会を作っていただいてありがとうございます』
『本当にそれで良いんですね?今ならまだ引き返せますよ』
『良いんです』
シスターの決意は固いようで、私には覆そうに無い。ならばせめてあの世までの水先案内人を務めよう。
「グレモリー先輩、レイナーレを悪魔にする事に問題はありますか?」
「いいえ、本人の心情くらいよ。レイナーレ、どうする?正直言ってこれ以上無い条件だけど。貴方が私の配下になると言うのなら上への報告を多
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