10話
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は魔獣たちには致命傷は与えられない。
そのロイドが叩いて動きの止まった魔獣をエリィは導力銃を発射して、撃ち落された魔獣をティオの導力杖の導力波で止めを刺した。
「これで終わり!」
ランディがスタンハルバートを最後の魔獣に叩き込むと全ての魔獣は動かなくなり輝く破片、セピスの欠片が散った。
ランディは一番戦ったのだが、汗を少し掻いたぐらいだったが、ロイドもそうだったが、エリィやティオは平静を装いながら息が切れていた。
「任せちゃってすまない。でも慣れているけど、もしかして警備隊だった?」
「ハルバートの時点で気付いて欲しかったな」
ランディがハルバートを振り回して格好を決めて見せた。
「慣れてるはずだ」
ロイドが感心するようにランディは一人で突っ込んで囲まれながら攻撃を食らって怪我しつつも自力でほとんど倒してしまったのだ。
これに比べてロイドたちが相手をしたのはランディが倒し洩らした数匹の魔獣だったのだが、これを倒すのにもロイドの動きに慣れていないエリィとティオの援護が上手くかみ合わず時間が掛かってしまった。
「上手く出来なかったわね」
「はい」
エリィとティオが戦闘終了で安全が確認されて手摺に持たれて力不足を実感していた。
エリィは混乱して動いている的には上手く命中させられずランディの援護も出来なかった。
ティオは導力波の範囲攻撃は素早く動く相手や空中に浮いてる相手にはうってつけで叩き落せたはずがそこまで近付けず命中させることも出来なかった。
二人は足が動かずその場でロイドが叩いた魔獣に追い討ちを掛けるのが精一杯だった。
魔獣との実戦経験の差が如実に出た結果だった。
ロイドは実戦訓練という形で何度かあったが、エリィやティオはほとんどなかったのだ。それもここまでの接近戦は訓練では味わえない。
「おいおいに慣れていきゃ良いよ。俺の初陣はもっと酷かったぜ。ちびってないだけ立派だよ。腰も抜かしてないんだからさ」
「言い方があるでしょう」「下品です」
励ましを女性陣はキッと睨んだので、ランディは笑って受け流した。
女性陣もそう気を悪くしてはいなかったようですぐに表情が柔らかくなる。
ランディは傷付いた体を導力魔法で癒すロイドに戦闘評価を訊ねた。
「リーダー、どうよ?」
「もっと声掛けが必要だったかな。まだお互いに間合いが計れてないからこうして欲しいと伝え合わないと上手く戦えないだろうし」
「おお、良いじゃねえか。でもその余裕あるか、お前も戦うので精一杯だったみたいだけど」
「それは慣れるしかないと思ってる。俺も含めてだけど実戦経験がランディに比べたら足りない。だからそれが補えるまではお互いに頑張ろう」
ランディはロイドの答えに満足したのか導力魔
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