第69話 =邪神の名は=
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ダイオウグソクムシだかに任せるしかないな。竜宮城か晩飯になるかも運頼みだけどな」
「…なぁ、キリト。だ、ダイオウ……なんていった?それにゾウリムシは違うくない?」
「リクヤ君の言うとおりだよ。そのダイオウなんとかってやつよりも象か水母だとあたし思うけど」
俺とリーファが反論するとキリトは心外そうに眉を持ち上げる。
「えー、知らない?……あ、サウスは?」
「わたし知ってるよ。別名ジャイアント・アイソポッド……深海生物だっけ?」
「そーそー。これくらいのダンゴムシみたいな」
とキリトは両腕を広げてその大きさをアピールする。
「…き、気持ちわるっ!」
「な、名前つけよ!可愛いの!」
感想にかぶせるかのようにリーファが早口でさえぎってシンキングタイムへと移行する。…象っぽくてこの饅頭のような胴体にふさわしい可愛い名前…象の英単語でエレファントのエレと饅頭のマでエレマ…?いや、なんかおかしいな。ユウゾウ…?グッチでもつくのか?…シュウゾー?…いやいや、富士山発言言われても…。
「じゃあトンキー」
不意にキリトが口を開き全員きょとんとする。絵本でそんなタイトルあったような気がしたけど…
「でもあれって縁起のいい名前だっけ?わたしの記憶だと確か死んじゃったんじゃ…」
「そ、そうかもな…でも浮かんできたんだよ」
「へー、2人ともあの絵本知ってるんだ。じゃあ、まぁいいわ。それにしましょ」
あれ、これって置いてきぼりで話進んでないか…と疑問に思いつつ、絵本というヒントが得られたから今度本屋に行って探してみようかな。
「おーい、邪神君!今からキミはトンキーだからねー!」
リーファの答えにも何の反応も示さなかったが無言は肯定とみなして受け取ったことにしよう。それに続いてユイも小さな手をはたはたと動かして自分の何百倍もありそうな巨体に声をかける。
「トンキーさん。はじめまして!これからよろしくお願いしますね!」
その声に初めて反応を示し、両耳をパタパタと振ってユイに反応していたのはただの偶然ではないと信じたい。
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