第2章:おてんば姫とチャラ王の冒険
第25話:権力欲って凄い…色んな人種がそれに群がってくる。
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たね!」
「はぁ〜……リュ、リュカが言うなら本当なんでしょうね…」
些か信じられないと言った表情で、女の子もどき選手を見ながら呟くアリーナ様。
「それより…早速第一戦目が始まるぞ! 舞台中央に、初戦の相手が待ってるぞ! そっちに集中しなさい…他の事を考えるのは全てが終わってからにしなさい!」
ハッと舞台中央を見て慌てるアリーナ様…
「もう戦いは始まってまスカラ! 頑張って下さい!」
私は例の作戦をさりげなく発動させる。
リュカさん直伝の“語尾スカラ”作戦を…
クリフトSIDE END
(エンドール城−コロシアム)
リュカSIDE
う〜ん…早速クリフトのスカラ炸裂。
普通に戦ってもアリーナが楽勝だろうが、少しでも決勝戦を楽にする為、俺も援護をしてやろうと思う。
俺って優しいね。
「おいアリーナ…最初の相手は『ミスターハン』って名前らしい…きっとフルネームは『ミスターハン人前』だと思うよ。半人前だから気楽に行け!」
俺は相手に聞こえる様な大きな声でアドバイスをする。
ミスターハン人前は案の定、茹で蛸の様に顔を赤くして怒っている…あれでは冷静な判断は出来ないだろう。
思った通り、怒りで単調な攻撃しか出来ず、アリーナのカウンターをもらい敢えなくKO…
楽に一勝出来た事で、アリーナの顔にも笑顔が戻った。
うん。女の子は笑顔の方が良い!
次なる相手は『ラゴス』と言うボーガン使い。
さて…どう怒らせようかなぁ…
苦手だなぁ…人を怒らせるのって(笑)
「アリーナ気を付けろ。相手は飛び道具を使う…きっと接近する事にはなれてないから、女の子を口説く事が出来ず童貞だゾ! 美少女が近付きすぎると、中二病が発病して押し倒しかねない! 避妊だけはしてもらえ(大爆笑)」
「え〜…マヂ〜…私の好みじゃないのになぁ…」
流石は我が弟子…
俺の挑発に乗っかり、両腕で体を隠す様な態度を取ると、小馬鹿にした口調で挑発をする。
「あんな男の子供を身籠もるのだけは反対でスカラね、私は!」
何とクリフトまでも挑発に乗っかりつつ、イカサマスカラで援護する。
良いチームじゃん!
そして結果は思った通り…ラゴスも怒りでまともな攻撃が出来ず、敢えなくアリーナに減り倒された。
奴…怒りで、俺に矢を放ったからね。アリーナに攻撃するフリをして、対角線上に居た俺に矢を打ち込んだからね。
まぁ、あんなゆっくり飛んでくる矢に当たってやる義理はないけどね!
さてさて…
気が付くと次の対戦相手が待っておりました。
お次の相手は先程話題に上った男の娘『ビビアン』です。
でも近くで見ると本当に女みたいだな…
匂いは男だから間違いなく男なんだろうけど
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