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武で語るがよい!
謝罪とフェレット
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そしてなのはは、今朝起きたことを思い出しながら苦笑いをしている。

「そうよ、すずか、その神田からボールの件で謝罪をされたのよ
真剣に謝ってくるから許したんだけど『けじめだから』って言ってきて
貸し一つということで今回の件は納まったってわけよ」

今回の件で神田がどのような対応をしてきたか説明すると
なのはとすずかは驚いた様な表情をして、互いに顔を見合わせる。
まぁその気持ちは私も解るわ、いつもの神田の授業態度とか
を見れば誰もアイツが律儀なんて認識できるわけないもの。

「ほぇ〜神田君って以外と律儀な人なんだね」

「うん、それには私も同意かな? 何時も授業中とかはよく上の空って感じで
それに神田君って言葉使いが少し乱暴な時があるから、なお更意外かな?」

なのは、すずかの順に自分が思った事をそれぞれ言葉にしている。
私自身アイツに律儀さがあるのを知ったのは今日だもの、無理もないわ。

「まぁ、すずかの言うことも色々と理解できるわ、
多分アイツと関わり合いの無い人間は皆そう思うはずよ、私もその一人だったし・・・
はぁーアイツは授業態度と言葉使いの改善をすれば客観的にまだマシになるってこと
が今回の事で分かったわ・・・・少々癪だけどね」

はぁ、自分で言ってなんだけど・・・なぜ私がアイツの評価を上げるような事を口にしているのだろうか? アイツに対する私の不愉快感が消えたことよって、神田という嫌いな人物が自分の中で肯定されていくからなのだろうか?

「……解らないわ」

「ん? 解らないって、何が解らないのアリサちゃん?」

ふっと気づくとなのはが私に問いかけてくる
……どうやら知らず知らずの内に口にだしてしまったようだ。

「な、なんでも無いわ! なのは!」

「クスス・・・変なアリサちゃん」

「にゃはは、すずかちゃんの言うとおりだね」

「わ、笑うなぁー!!」

その日学校の屋上では2人の笑い声と一人の必死な叫び声が休み時間ギリギリまで響き渡った。

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「以上で伝達事項を終ります、バニングスさん号令をお願いします」

「はい、起立、礼」

「「「「ありがとうございました」」」」

号令も終わりクラスの皆は各々教室を跡にしていく

「「アリサちゃん一緒に帰ろう」」

ふと、後ろを振り向けば既に帰宅準備が完了したなのはとすずかが立っていた

「ええ、一緒に帰りましょ」

私は二人の誘いに乗り一緒に帰ることにした。
まぁ、帰ると言ってもこの後私達は塾があるから大変なのだが……
そんなことを思いながら私は二人の後に続いて教室を後にした。




いつ
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