Mission 6 目標を撃破し、仲間を守れ
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えない。
「ゼロ……」
懐かしい、友の声が聞こえる。
「エックス…」
「フフッ……こうして君と話すのは久しぶりかな?」
「変わらないな」
「変わったよ。でもゼロ、話してる余裕はないんだ。君には、まだ守りたいものがあるんだろう?」
「あぁ……」
「なら、君が目覚めた時みたいに、また力を貸してあげるよ。ボクにはこれしかできないけどね」
「一つだけ聞いていいか?」
「なに?」
「お前はどこに居るんだ?」
「いつでも、君の傍に…………なんてね。ボクにもわからない。サイバーエルフの状態だったと思ったら今はこうして君と話してる。ほら、もう行きなよ。友達が呼んでるよ」
「助けを……ありがとう」
「バグを取り除いただけだから……効果はその内あると思うよ」
目を閉じると、微かに聞こえる。
俺を呼ぶ声が、リンの呼ぶ声が聞こえる。
Side --- <ゼロ>
「リ……ン……」
「生きてるのね!!」
死んでいるわけがないだろう。
いや、死んでもおかしくなかったのか。
「奴は……どうなっている」
「今セシリアがやり合ってるわ」
セシリアも来てくれたか。
シールドエネルギーは回復してるわけではないか。
相変わらず残量は多いとは言えないな。攻撃一回、防御一回が限界だろう。
エックスの助けは何だったんだ。
「行くぞ、リン」
「もう、大丈夫なの?」
「セシリアだけに任せる訳にはいかないからな」
だが、今武装は皆無だ。ゼットセイバーは奴に突き刺したまま。ISの武装切り替えのシステムもさっきの壁に衝突した衝撃からか起動できない。
どうする……何か、策は……
アリーナを見回し、あるものを見つける。
「リン。ここから動くな」
「なんで、アタシだけ!」
「ここはきっといい具合に隠れられる。もうエネルギーが無いんだろう?こうやってゼロナックルを使わずとも直に触れられるくらいには」
「でもっ! あんただって、そんなボロボロな状態で!」
「約束しただろう?絶対に守り抜くと。いいから従っておけ」
それでもなお抵抗するリンを壁が破壊されたおかげで出来た壁の裏側に座らせる。
もうすっかり、奴のロックオンからはリンは外されているみたいだからな。
こんな無いのと同然な壁でも爆風を防げるくらいには耐久力があるだろう。
「セシリア!! 奴の足を狙い撃ってくれ!!」
「ゼロさん!!! 了解ですわ!!」
セシリアが、奴の動きを止めてくれている間に目当ての物へと走る。
先ほど、リンとの戦闘の際に地面に放り投げた、リコイルロッド。
拾いさえすれば素手で殴り付けるより遥かに高いダメージを
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