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IS クロス Zero 〜赤き英雄の英雄伝〜
Mission 6  目標を撃破し、仲間を守れ
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この感覚、やはり人はいない。ここまでの深く突き刺しても肉を切る感覚は無かった。
それにこの所属不明機から発せられる気配は奴らに似ている。
レプリロイド、それもパンテオン等の意識を持たない類。
単なる勘違いという可能性も考慮したいところだが、間違える訳が無い。
今まで幾千、幾万もの『鉄の塊』を切り裂いてきたんだ。いまさらその感覚を間違える訳が無いだろう。

「リン!! やはりこいつはっ………!!!!」

奴の脇を走り抜けながら鈴に報告しようとすると、横から大きな衝撃が襲ってきた。
そのまま、慣性にしたがいアリーナの壁に衝突する。
油断したか……っ!ぐらりと、視界が揺らぐ。
これは……今、こん…な所で倒れる…訳……には…………



Side --- <鈴音>

「リン!! やはりこいつはっ………!!!!」

ゼロがそういいかけて吹き飛んだ。正確には吹き飛ばされた。
戦闘経験自体は少ない私でもアイツが色々な戦闘を経験してきていることぐらいは分かった。
そんな、アイツが一撃で吹き飛ばされた、気配も分からないままに。
それにあんな無茶な腕の動き人が乗ってたら出来る訳が無い。

「何してんのよぉぉぉおぉ!!!」

ありったけの力を込めて、龍咆をぶち込む。
見えないはずの弾丸が、風を纏い目視化する。
それが可能になるくらいにエネルギーを込めた。
もう、残量なんて関係無い。防御なんて知らない。今一撃でも受けたら確実に私は死ぬだろう。

「あぁぁぁぁああぁぁ!!!!!!」

狙いをろくに定めもせず、乱射する。
ほんの数分、一緒に戦った仲間が吹き飛ばされた。それだけでも、私の感情をかき乱すには十分で。
ただ、ただ、今は、どうなってもいいから、目の前の『アレ』を破壊したい。


赤い光がこちらへ向かってくる。
龍咆の反動で避けれやしない。
死んだかなアタシ。




「そのような狙いを定めていない射撃ではダメですわね」




そんな言葉と共に、私の横を蒼い閃光が突き抜けて行った。
正面の赤い光を打ち消し、そのまま、『アレ』を撃ち抜く。
スラスター音が聞こえたと思えば、前に蒼いISが着地した。

「早く、ゼロさんを助けに行ってください!!!」

「あ、あぁ、分かってるわよ!!!」

スラスターを吹かし、ゼロの所に飛ぶ。
大丈夫でしょうね!?やられっぱなし、守られっぱなし、貸しを作りっぱなしってのは性に合わないのよっ!
絶対に借りを返すまでは、くたばらせたりしない!!

「大丈夫!? ねぇ!! 聞こえてるの!?」



---真っ白な世界---

「ここは……?」

一面が白い。ただただ白く、なにも無い。
果ても、終わりも、始まりも、何も見
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