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外伝 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
エジンベア編
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する人は許せません!」
「俺はばかにされた覚えがないのだが」
3人からの指摘に反論するも、不満の原因は理解した。
「まあ、国王に話をすれば済むことだ」
俺は王様に話しかけることにした。
「わしは心の広い王様じゃ。
田舎者とてそなたをばかにせぬぞ」
「ほら、問題ないだろう」
俺が、後ろに振り返ってみんなに声をかけると、
「いや、あの表情は見下しているとしか、思わないから」
テルルが反論する。
セレンも勇者もテルルと同意見のようで、うんうんとうなずく。
「見下したり、ばかにしたりするなんて、ありえないだろう」
俺は3人に反論する。
少なくとも、俺が城内で話しかけた相手は、興味深そうに俺の話を聞いていた。
「曲がりなりにも、魔王や大魔王を倒して見せた相手を見下すなんて、神様ぐらいしかいないだろう」
にこやかに笑っていた王様が、急に驚きの表情を見せる。
ああ、そうか俺たちの紹介がまだだったな。
みんなが田舎者と呼ぶから、俺たちのことを知っているかと勘違いしてしまった。
というわけで、俺はエジンベアの王様にみんなを紹介してから、反論を再開する。
「そもそも、勇者をばかにしたら、アリアハンに対して宣戦布告したと同じくらいしっているだろう。だから、ばかにするなんてありえない」
王様の周囲は、急に静まった。
「万一そんなことをしたら、エジンベアが船を持っていない時点で、他国に侵攻できないから、常に外敵からの防御に備える必要がある」
いまだに海にモンスターがいる限り、普通の船では航海などできないだろう。
「かつて、世界の海をまたにかけた海洋国家が、満足に海に出られない。
そんな屈辱を国民が納得しないでしょう?
住民たちから反乱が起きるでしょう。違いますか?」
俺は王様に視線を移す。
「そ、そうじゃ。そのとおりじゃ」
王様はあわてて首を振る。
「と、いうことだ。みんなも納得したよね?」
俺は後ろを振り返った。
「アーベルさん。怖いです」
「アーベル、すてきです。でも、いつもの方がもっとすてきです」
「・・・。アーベル、少しは手加減したら」
なぜか反応がおかしい。
とはいえ、当面の懸念を払ったと自分を納得し、散策を続けた。
「なあ、セレン。
みんなが俺のこと、避けているようだが?」
「自業自得でしょう」
理解できないのだが。
まあ、エジンベアで嫌われても問題ないと判断した俺は、あきらめて帰ろうとする。
「アーベルさん、お帰りですか」
城内で話をした相手から声がかけられた。
「ああ、次の目的地に行かなければならない」
「そうですか、また、田舎の話を聞かせてほしいわ」
「機会があればな」
俺は右手を上げて手を振った。
「アーベル」
セレンが、いきな
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