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外伝 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
エジンベア編
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問題なのだ?」
俺は3人に問いかける。
「私は、田舎者ではありません」
セレンが答えると、
「こっちの方が、田舎でしょう。
アリアハンを甘く見ないで」
と、テルルが追随する。
「城内の男性から、「あんな男のどこがいいのだ」と質問されて、とくとくとアーベルさんの素晴らしさを説明したら、「田舎者のくせに生意気だ」と言われました」
勇者は、関係ないことを口にする。
「まずは、セレンとテルルが指摘する、問題点について整理しよう」
勇者が少し、ふてくされた様子を示したが、俺は無視した。
「テルルにとって、田舎とはどういうところかな?」
「それは、人が少ないところでしょう」
「セレンにとって、田舎とはどういうところかな?」
「静かなところです」
「セレンとテルルとは、少し田舎のイメージが異なるようです」
俺は、説明口調に移行した。
「それがどうかしたの?」
テルルは質問する。
「俺が言いたいのは、エジンベアの人にとって、田舎とはどのようなものをイメージしているかということです。
たとえば、城の入り口の門番は、自分が守っている城のことを「由緒正しきエジンベアの城」と表現しています。
ということは、「由緒が正しい」ものではないものを「田舎」とイメージしているのではないでしょうか?」
「それを言えば、アリアハンはかつて全世界を治めていたはずよ!
そっちのほうが、由緒正しくないかしら?」
テルルは養成所で学んだ知識を説明した。
「その認識を、エジンベアの住民が持っているとは思えない。
自分こそが、一番でほかの人は自分より下だと思っている人が、その事実を認めると思うかい?」
「ありえないわね」
テルルはため息をついた。
「エジンベアの歴史を学ぶ機会がなかったが、自分の国が世界で最初に作られたとか、思っているのかも知れない。
とにかく、エジンベアにとって、自分の城以外から来る人を「田舎者」と呼んでいると推測できる。ここまではいいかな?」
3人はうなずく。
「今の推測を理解したうえで、田舎者と呼ばれることに不満があるかい?」
「はい」
「あります」
「あるに決まっているでしょう!」
勇者、セレンはうなずいて、テルルはテーブルをたたくような勢いで立ち上がる。
「どこに問題が?」
「アーベルは、たまに鈍いところがあるのよね」
「・・・。そうですね」
「私は、それでも構いません」
テルルは俺にあきれた表情でこたえて、セレンはテルルに追随し、勇者に至っては俺を慰めてくれているようだ。
俺にとっては、慰めになっていないけれども。
「どう思われても構わないが、確認したいだけだ」
「だから、城内の人が私たちのことをばかにしているのよ」
「そうです」
「アーベルさんをばかに
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