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外伝 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
連れ込まれた部屋の中で編
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し、知っていたとしても、揺するのをやめることは無かったと思います。

少年は再び目を開きました。
「君の声は、よく聞こえるよ。
永遠に眠るつもりだったのに、目が覚めてしまったよ」
少年は、微笑んでいたと思います。
私は、涙で少年の顔を見ることが出来ませんでしたが。

「・・・。僕は王宮で働く必要がある。
だから、ジンクも賢者になってから、王宮に仕えて欲しい」
「わかりました」
少年は、目を閉じると再び動かなくなりました。

「大丈夫だ」
さまようよろいではない、先ほどモンスターを倒した騎士が、目の前に現れました。
目の前の騎士は、少年を抱きかかえると、
「後は俺に任せるがいい」
といって、どこかに連れ去っていきました。

今回の騒動は、少年の命を狙うため、私たちが観戦していたところにある結界に穴をあらかじめあけておいたそうです。
偶然、モンスターに混じって訓練をしていた、近衛兵総統が事態に気づいてモンスターを全滅させたそうです。
近衛兵総統は、少年の命を助けたことを王様にほめられましたが、闘技場でモンスターに混じって勝手に戦っていたことは怒られました。

しばらく、闘技場が再開されなかったのは、闘技場の結界を修復するためではなく、全滅したモンスターを捕まえるのに時間がかかったそうです。



私は、翌日ダーマ神殿に行って、冒険者の修行を始めました。
最初にあそびにんとして、冒険を始めることになりました。
あそびにんを仲間にくわえるパーティがあるかどうか心配しましたが、ダーマ神殿で、女性ばかりの3人パーティから声をかけてもらいました。
私の身の上話と、今後の予定をお話しすると、「面白そうね」「暇つぶしにはなるわね」といって、私が経験を積むことを手伝ってもらいました。

魔法使いに転職して経験を積んでいた時に、師匠の話を伺いました。
仲間の女性に無理を言って、モシャスの相手になってもらい、無事に師匠の弟子にしてもらいました。

修行を積んだ後は、ダーマ神殿であそびにんに転職し、1人で経験を積みました。
イオナズンがあれば、なんとかなりました。
その後、ようやく賢者になって、ロマリアに戻りました。
後は、アーベルもご存じの話です。





「あとは、酒場で聞いた面接の話か」
「そうです」
アーベルが確認すると、ジンクが頷いた。

「ジンクにはもうあえんと思っていた」
男が回想した。
「それは、私が言う言葉です」
ジンクが男の手を握って答える。
「おもしろい」
アーベルは思わず笑ってしまった。
「王家に伝わる盾を渡さないといけないのかな。
いや、結局王子が王位に就いたら、王家の元に戻るのか。
意味がないな」
アーベルは自分で話を続けると、さらに大笑いし
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