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外伝 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
ロマリア王立冒険者養成所卒業式での演説
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ときに、かつての経験が私によみがえってきた。
私は、真摯に交渉を行った。
そして交渉は成功し、前のロマリア王の要請により、私は王位に就くことになった。
私が、かつて得た貴重な経験がなければ、ロマリア王国に船が来ることがなかっただろう。
そして、まもなく始まるであろう、ウエイイ開放計画が実現することも無かっただろう。
そうでなければ、ロマリアは別の未来を見ていただろう。
もちろん、私は店に通っていたときに先を見通して点をつなぐことは不可能だった。
しかし、今になって振り返れば、あまりに明白だった。
繰り返す。
先を見通して点をつなぐことは難しい。
振り返ってつなぐことしかできない。
だから将来、なんらかの形で点がつながると信じなければならない。
何かを信じなければならない。
直感や人生、諸君にとって信じるに値するなにか。
私がこの世界に生を受けてから、信じたものを裏切ったことは一度もなく、私は私として人生を形づけることができた。
2番目の話は、大切なものと、それを失うことについてだ。
私は幸運だった。
私が冒険者であったころ、大切な仲間と一緒だった。
モンスターからマヒ攻撃を受けたときに、民間療法と称して仲間から、悪戯をされたこともある。
あのときの事は絶対に許すことはないが、おおむね楽しく冒険をしていた。
そして、私は勇者と一緒に冒険をすることを考えていた。
勇者が16歳に達するまでは、勇者と随行するに値する冒険者となるために過ごしてきた。
世界各地を巡り、ポルトガ王から船を入手して、新たなる旅を始める予定だった。
私は、勇者が加入するまでは、パーティのリーダーとして信頼できる仲間達を率いていた。
そして、私はパーティの解散に追い込まれた。
どうして、リーダーの自分が作ったパーティが解散するのか?
交渉が成功したことを知り、前の国王が自分の後任にふさわしいと考えて、担ぎ上げたからだ。
王位に就くのは光栄なことであった、王の責務を果たすことを拒むつもりもない。
ただ、そうして、私の冒険は中断を余儀なくされた。
私が自らの命を賭けて行う旅の目的を阻まれ、仲間を失った。
それは、衝撃的だった。
しばらく、どうすべきか全くわからなかった。
旅の仲間達を失望させたのではないかと感じた。
両親に全てを話し、旅の目的をあきらめることを考えることもあった。
しかし、何かが徐々に私の中で沸き上がっていた。
私は冒険をすることが、魔法を研究することがたまらなく好きだった。
王になったことは、私の気持ちに少しも影響しなかった。
そして、私は王の責務を果たしたら、冒険と研究をやり直すことを決意した。
それから数ヶ月、私は四大貴族を説得し、新たな計画を決めた。
この計画が成功すれ
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