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外伝 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
アリアハンでの事件 前編
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ルの態度に構わない表情で話を続けた。
「なんとかすると言っています」
リニアは驚きの声を上げる。
「すごいわね!
なんとかする!
王様より貴女のことが大事なんて」
「違います。
私なんかより、冒険の方が大事みたいです」
テルルは、話がかみ合っていないと思いながらも話を続けていた。
「失礼します、ここは入り口です。
話を続けられるのでしたら、別の場所でお願い出来ませんか?」
「あら、ごめんなさいホープ様」
「すいません」
テルルとセレンの会話を止めたのはホークだった。
「こんにちは、リニアさんでしたか。
毎日教会に足を運んでもらいましてありがとうございます」
「こんにちは、ホープ様。
懐かしい人とお会いしたもので、つい話が弾んでしまいました。
場所を考えないといけませんわね。
失礼しました」
ホープの指摘により、教会の中に入ったリニアは、謝罪の言葉と共に、優雅に頭を下げる。
「いえいえ、他の信者さんが来られなかったので問題有りません。
それにしても、いつもリニアさんがお越し下さるので、この教会が華やいで見えますね」
「セレンさんほどではありません。
彼女が、自宅で修行されると聞いて、悲しまれたのではないですか?」
リニアは悪戯っぽい口調でホープに質問する。
「そ、そんなことはありません。
たしかに、教会に日参する信者が減りましたのは事実ですが、リニアさんのように熱心に来られる人がいれば大丈夫です」
ホープは、少しうろたえながら答えていた。
「ホープ様ありがとうございます。
実は、ホープ様にご相談が有りまして」
「わかりました。
では、こちらにご案内致します。
テルルさん、失礼します」
ホープはテルルに一礼する。
「こちらこそ、ありがとうございます」
テルルは、2人を見送って教会を出て行った。
「キセノンのところのお嬢さんか」
「失礼ね、テルルという名前があるわよ」
「そのくらい、知っているよ。
お嬢さん」
テルルは冒険者ギルドの幹部の1人ライトと面談していた。
ライトの対応に不満を持ちながらも、テルルはライトに書類を手渡す。
「これを読んで」
「わかった」
「なるほどな。
おもしろい」
「で、話を受けてもらえるわよね?」
テルルは、頬を膨らませながら質問する。
「その前に、いくつか確認したい」
男は、テルルの行動を無視して、問いかける。
「依頼したのは、ゲールだな?」
「ええ、そうよ」
「そしてゲールは、モンスターの捕獲を目的にしていると?」
「それが、何か問題でも?」
テルルの質問に対して、ライトは机の中にあった資料を引き出すと内容を一瞥してから、説明を始めた。
「ゲールの活動なのだがね。
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