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外伝 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
アリアハンでの事件 前編
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ルドから技術提供を受けられた方がよろしいかと思います。
冒険者ギルド宛に紹介状を用意します」
ホープは席を立つと、教会の外までテルルを案内した。
「あら、テルルさん。こんにちは」
テルルは教会の入り口で1人の女性から声を掛けられた。
3 同級生とギルド幹部とテルルさん
「あら、テルルさん。こんにちは」
テルルは教会の入り口で1人の女性から声を掛けられた。
「あら、リニアさんお久しぶりです」
テルルはかつて同じところで勉強した学友に挨拶をした。
テルルが挨拶をしたリニアという女性は、背が高くすらっとした印象を与える女性で、地味な色ながら上品な素材を使用したドレスを身に纏っていた。
顔は、大きな瞳が特徴であり、瞳をうるうるさせながら丁寧なお願いをされると、同年代の男の子は断ることが出来なかった。
ただひとり、テルルと一緒に旅をした男の子を除いて。
リニアはテルルと一緒に商人の勉強をしていた。
リニアの父親は、王宮で魔法使いとして働いていたが、リニアの兄が魔法使いとして働いているため、娘には好きな職業を選ばせたようだった。
リニアは、冒険者養成所で職業を商人に選んでいた。
リニアの友人が彼女に商人を選んだ理由を聞いたところ、
「綺麗な宝石を取り扱いたいから」
と、答えていた。
「養成所を卒業して以来かしら。
本当に久しぶりだわね。
テルルさんは、あの男と一緒に旅に出たと聞いたときは、本当に驚いたわ。
あなたのような才能のある女性が、家の後も継ぐこともせず、魅力的な男性を捜すわけでもなく、血なまぐさい冒険の旅に出るなんて。
もちろん、テルルさんのことだから、戦いの事はあの男に任せて、優雅な旅を続けたのでしょうけどね。
変わった趣味をお持ちのようですけど、ほどほどにされた方がよろしいわよ。
花の命は短いのですから。
いつのまにか、おばあちゃんになったとか、笑えない話よね。
まあ、冒険者の服装をしていないようだから、冒険は終わったのかしら?」
リニアは、特徴のあるハスキーな声で質問する。
「残念ながら、しばらくお休みです。
アーベルがロマリア王になりましたから」
テルルはため息をついて答える。
「ロマリア王?
あの男が。
なにかの間違えでは?」
「事実です。
アーベルも、間違えであって欲しかったそうですが」
残念な表情で答える。
「まあ、そうでしたか。
でも、冒険はお休みなのですか?
私はてっきり、あなたの彼氏が王様になったから、冒険が終わったのではないのですか?」
「違います。
アーベルは彼氏ではありません」
テルルは思わずムキになって返事をした。
「あら失礼。
でも、王様になったらさすがに冒険は出来ないわよね?」
リニアはテル
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