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やはり俺達の青春ラブコメは間違っている。
第三章
ようやく彼らはクッキーを作り始める。
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しかして男子高校生にとって、かなりの役得なのでは...?」
「くそ、デビル桐ヶ谷め...!」
 はい、不安だった恐れるべき事が起こりました。桐ヶ谷じゃねぇよ。何回つっこませるんだ! もう相手にしないぞ! ぐすん。
 比企谷はとても悔しそうに歯を食い縛っていたが、...悲しいかな。デビル桐ヶ谷何てやつはこの場にいないのだった。...そんな俺は桐山です。

 まぁ、俺と比企谷は勝負のこともあるし、エプロンの件もあるし。俺は由比ヶ浜さんにクッキーを作る意欲を出してもらうために、まともな言葉をかけることにした。...正直、諦めてほしくなかった、というのもあったのだが...。
「由比ヶ浜さん、さっきはのは由比ヶ浜さんが自分の意志で、自分の価値観だけでクッキーを作る気があるのか知りたかったんだ。これは個人的な意見なんだけど...、別に由比ヶ浜さんがクッキーを作っても変だとは思わないよ。誰がクッキー作ってたって変だとは思わないね。だって俺、君がどんな人か正直よく知らないしね...。知らない人が家庭科室でクッキーを作ってても「あー、熱心な子がいるなー」ってくらいにしか思わんし、何よりここに君の友達はいない。友達のことなんか今は気にする必要も無いでしょ? もし友達の許可無くクッキーを作っちゃいけないのなら『そんなめんどくさいヤツ俺がゴミ箱にぶちこんでやるよ』。もちろんヒーロー...いや、ダークヒーローっぽくさ...」
 キリッ。...なにそのお前と一緒に堕ちていくみたいな...。...一緒にゴミ箱へゴー♪ みたいな感じか...? 自分が言ったことだが全然シリアスじゃないしダークヒーローでもないと思う。
「な、なぜか怒ってる?」 
「いやいや、君の友達はそんな面倒な人じゃないんでしょ? 俺がそんなことする必要はないよ。...それと由比ヶ浜さん、自分が作ったクッキーを食べてもらうために一生懸命努力する女の子は素敵だよ。君は処―純情なんだからそう言うのもアリだと思うんだ。...家庭的で可愛い女の子...う〜ん、比企谷が喜びそうな言葉だ...」
「ほ、ほんとにヒッキーが...喜ぶの? ...なら頑張ってみるけど...」
「もちろん! ...比企谷、奉仕部の活動のこともある。ここは依頼を請けよう」
 由比ヶ浜さんも自分のやりたい、って気持ちをこの場限りで隠さなくなったわけだし...順調に進みそうだ。

「何を言っているの? あなたは...。依頼人の由比ヶ浜さんがやると言ったらあなた達の参加は強制的に行うわ。あなた達が請ける、請けないを決めるのでは無く、それを決めるのは私と依頼人の由比ヶ浜さんよ」
 さいですか...。
「そういうことらしいな桐山? ...まぁ俺だってカレーくらいしか作れねーが手伝うよ」
「あ...ありがと」
 由比ヶ浜さんは比企谷に手
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