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やはり俺達の青春ラブコメは間違っている。
第三章
ようやく彼らはクッキーを作り始める。
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企谷は由比ヶ浜さんにギャルゲーばんざい!みたいなお礼を言われたのに俺はなに? こいつ俺を精神的に追い詰めて殺しの計画を練ってるんじゃないの? おまわりさーん!
 しかし警察は正義の味方であって俺の味方ではないのでここで俺の鉄壁メンタルを雪ノ下に見せなければなるまい。
「...けっ、どーもいたしまして。.....あ、別にもっと感謝してもらってもいいのよ?」
「...どうもありがとう。 今から(みな)で家庭科室に行くわ。 ご...あなたと比企谷くんもさっさと仕度(したく)なさい」
 はい、俺のことゴミと言いそうになったのね? わかります。
「それにしても家庭科室か...。俺は読書をしてる記憶しかない。...なあ、比企谷。家庭科室ってどんな感じの場なんだ?」
 俺は由比ヶ浜さんにさっきから「ヒッキーて言うな」しか言ってない比企谷に家庭科室がどういった機能を持った教室なのか尋ねた。
「お前は...何と言うかすごいな。....ちなみに家庭科室というのは好きな人たちでグループを作って調理実習とかいう拷問をするアイアンメイデンみたいな教室だ。まあ、グループ云々は桐山には関係ないか...。それと、包丁とかガスコンロもある」
「...それは直ちに規制するべきだ。いや、最近は子供がケガをしたとかで学校に訴えを起こす親もいるからな。学校側としても規制を施したほうが良いぞ」
「ああ、実にその通りだ。...そしてそんな所で一体何をするんだ?」
「...調理実習....ということは、もしや料理関係っ?」
 じゃなかったら雪ノ下が包丁やガスコンロを駆使して俺たちを始末している地獄絵図しかイメージできない!
「クッキー...。クッキーを焼くの」
 なんだ、俺たちをオーブンでクッキングするんじゃないんだ。...それにしても、
「クッキーを? ...そうかぁ、クッキーをねぇ...」
 クッキーを作るのかぁ...。なら俺も作ってみようかなぁ?
 .....もちろん、試食タイムは、ありますよね?
 一方、比企谷は「はぁ、クッキーを」...としか言わなかった。まあ、唐突だしね。俺だってクッキーなんてもうコンビニでしか見る機会ないし...。いや、昔はよく作ってあげてたけど...ね。
「どうやら由比ヶ浜さんは手作りのクッキーを食べてほしい人がいるのだそうよ。でも、自信がないから手伝ってほしい、というのが彼女のお願いよ」
 メンド...めんどくさっ! そんなの O☆TO☆MO☆DA☆TI に頼めば良いじゃん。なぜに俺たち?
「何で俺たちがそんなこと...。それこそ友達に頼めよ」
「いや、比企谷。わざわざ奉仕部まで来るってことは彼女なりの事情があるんだよ。...ほら、彼女ビッチじゃん? 多分、他の女子に手伝いを頼んだら『...は? あんた、アイツと別れたば
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