第0弾 『あんた、アタシのドレイになりなさい!!』
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」
――ヒステリア・サヴァン・シンドローム。キンジ曰く『ヒステリアモード』のそれは、論理的思考力、判断力、反射神経までもが飛躍的に上昇する、一言で言うとスーパーモードだ。ただ、その発動条件が問題で、恋愛時脳内物質――ぶっちゃけて言うと“性的興奮”がトリガーとなって発動するのだ。
そして、キンジはこのヒステリアモードを嫌っており、特に女性に見せる事を頑なに拒む。
――ジャンヌとしては、いつものキンジとヒステリアのキンジ、どちらも変わらぬ親友兼同居人なのだが。
「で、さらに最悪なのが、助けてもらった女性にヒステリアモードを見せてしまい、誤解から交戦までしてしまった……と」
「い、今さらながら、改めて最悪だ……」
いろいろと省くが、チャリジャックを空から降ってきた女の子に助けてもらい、そこから武偵殺しの機械
オモチャ
と交戦し、なんだかんだヒステリアモードになったキンジがそれを瞬殺。何故かそこから誤解で、拳銃をブッ放しポン刀(日本刀)をぶん回す女の子と交戦。女の子はかなりの実力だったが、ヒステリアモードだったキンジは難なくそれをあしらった……と言う感じだろうか。
ちなみに、武偵殺しに関しては鑑識科
レピア
がセグウェイの回収し、探偵科
インケスタ
も調査を始めている。しかし、そんな事が日常茶飯事の武偵高では、殺人未遂“程度”の事は流されてしまうのが常だったりする。
そしてそこからさらにさらに。
「仕舞いには、その女の子がお前のクラスに転入。トドメにお前の隣を所望し、恋愛はくだらない発言に風穴宣言……か」
「唯一の救いは、俺のヒステリアモードに気が付いていない事だな……」
呟くキンジの顔色は相変わらず悪いが、少し救われたと言う表情も含まれている。まぁ、気が付かれていたら、こんなにノンビリはしていないであろう。
「しかし、神崎・H・アリア――双剣双銃
カドラ
のアリア。また、随分と厄介な者に絡まれたな、キンジ」
「知ってるのか!?」
「まぁ有名人だからな。お前より武偵高の事情に詳しい私なら、知っていて当然だろう?」
なんで武偵高所属のキンジより、ジャンヌの方が詳しいかは突っ込まないで於こう。
ふむ、とジャンヌは顎に手を当て考える。双剣双銃
カドラ
のアリア――成程、キンジを“監視”して尾
つ
けていた視線はその所為か、と。彼女の知り合いに、それを可能にする人物もいる。
――となると、そろそろか。
「キンジ、お前に客だ」
ピンポンピンポーン。
「はぁ? なんで俺だって……」
ピポピポピポピポピピピピピピピピピピピピピンポーン!!
「――あー!! うっせぇな!!」
もはや悪戯かと思う程に、連打されるチャイムに業を
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