暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic1-Bたとえ再び君たちに逢えるのだとしても〜Wheel of FortunE〜
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思ったがマリアに頼らないとすれば、捜索にはもちろん魔力が必要になってしまう。今の状況で魔力必須の捜索行動に入れば、おそらく自滅してしまうだろうな。マリアはそれを危惧して、ジュエルシード事件が起きるまで私を封印していた、と。

「そうか。何から何まで済まないな」

「ルシリオン様の解放は、すなわち私の解放でもありますから。あ、ルシリオン様」

「ん?」

「今回は誰を攻略します?」

「んん?」

マリアがおかしな事を訊いてきた。誰を攻略する? あ、そういうことか。私は「とりあえずシュリエルの敵討ちだ」と答えた。対闇黒系魔術師用“戦天使ヴァルキリー”・闇絶(あんぜつ)の拳、レーゼフェア・ブリュンヒルデ・ヴァルキュリア。この世界における私の家族を討った罪は、さすがに償ってもらわなければな。

「そうではなくてですね。前回の契約では、フェイト・テスタロッサさんと恋仲になりましたよね」

「・・・・あのなマリア」

攻略というのが何に対してなのか判り、大きく溜息を吐く。マリアは私が呆れているのが気付かないのかペラペラ喋りだした。

「高町なのはさんにしますか? それとも、もう一度フェイトさんを攻略します? あ、魔法関係者ではありませんけど、月村すずかさんやアリサ・バニングスさんも出来るかもしれませんね」

「待て。待て待て」

「そ、それとも・・・ハ、ハハ・・ハハハ」

「何が可笑しい・・・?」

「ハーレ、ハーレ、ハーレ・・・!」

「ハーレ・・・晴れ?」

「ハーレーダビッドソン!」

「よくその名前を知っているな、マリア」

マリアにバイクの知識(名前だけだが)があったなんて驚きだ。マリアは顔を赤くして「そうではなくて、あれですよ!」と私に顔を近づけてきた。

「ハーレムと言うヤツですよっ!」

「どこでそんな単語を覚えて来たんだ・・・?」

ガックリと肩を落とす。そういう発想をするのはシャルくらいだと思ったんだが。とにかく「馬鹿を言うな。そんな暇はない」と、少し怒気を含ませて言う。先の次元世界での契約では確かにフェイトと恋をした。
しかし今回は、恋愛をしても意味がない。どれだけ相手を想っても叶わない。今まで以上に叶わない。私には後が無いからだ。対人契約はもう出来ない。だから恋愛をしても・・・相手を苦しませるだけだ。

「ほら、早く転送準備だ。ジュエルシードを集めなければならないからな。どこにジュエルシードが眠っていたのかも思い出さないといけないし・・・」

フェイトやアルフ、なのはやシャル達との会話などは今でも鮮明に思い出せるが、ジュエルシードがどこに在るのかはあまり覚えていない。場所を思い出し、なおかつ探索・発見し、そして競争相手のなのはとユーノ、フェイトとアル
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