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魔法使いへ到る道
7.海の青は空の青なんでしょうか
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に肩が少し出るくらいしか埋めてないのでしばらくは放っておいても大丈夫だろ。
 立ち上がって振り向き、ニコニコと俺たちを見守っていたすずかに、
「すずかも埋まってみる?」
「い!や!」
 力いっぱい拒否されてしまった。これじゃあ仕方ないよね。
「ちょっとー!あつかいが違うじゃない!」
「なんですずかちゃんにはやさしくて、なのはにはきびしいのー!って、わぁ!波が、波がすぐちかくにー!」
「こっちにはカニが!あ、あっち行きなさいよ!しっ!しっ!」
 慌てふためく二人の姿があまりにも可愛らしいのですずかと並んで座って見守ることにしました。
 結局二人が掘り出されたのは、着替えのついでに少し離れた雑貨屋で色々な海を楽しむためのアイテムを買ってきた大人たちが帰ってきてからでした。
 心配する男性陣を尻目に女性陣が記念にといって撮った写真は一生の宝物になるね。


 浮き輪に尻を嵌めてぷかぷかと海面を漂う。クラゲの気持ちになってみたり。
「そんなので楽しーの?」
「そこそこー」
 浮き輪にしっかりと身体を通しバタ足で移動するなのはに適当に答える。アリサはクロールの練習をしてるし、すずかは潜水をしているので浮き輪組みは俺たちだけだ。いや俺もいらないっちゃあいらないんだけどね。
 空を眺めていた視線をビーチに向ける。そこでは熱い戦いが繰り広げられていた。
 砂浜でやるスポーツといったらビーチバレーだろう。高町親子チーム対八代雄飛&デビット・バニングスチーム。いい歳こいた大人たちが何やってんだか。
 全員が全員見事な逆三角体型だった。しかもそれは見せ筋などではないらしく凄まじい運動性能を見せていた。ムキになりすぎだろう。
 ネットなどは張られておらず、恐らくはボールを地面に落としたら一失点、くらいの軽いルールであるはずなのだが、その遊びが一種の競技にまで昇華されている。
 まず第一におかしい点は、ボールがはっきりとは見えない。ニチームの間を盛んに行き交っているはずのボールがそのカラフルな色合いを残像としてしか見せてくれないのだ。あれでよくばん、っていかないものだ。
 第二に、普通ビーチバレーではあんなに砂煙は立ちません。誰かが一歩踏み込むごとに足元の砂が爆発したとしか言えないくらいの勢いで弾けるのだ。
 あと二段ジャンプとか止めて。いちおう申し訳程度に陣地の線を引いてはいるけど、空中セーフとでも言うつもりか。人としてアウトだよ。
 あとはもう、空中コンボとか、砂を使った目潰しとか、色々やってるけどもういいや。わー、おとうさんすごーい、くらいの心持ちでいよう。離れたところにいる女性陣はとくに気にした様子もないし。
「……いいなー」
「いやあれを羨ましがっちゃダメでしょ……ん?」
 てっきりあのアクロバティックな親父どもを見てい
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