幻影急襲
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えようと同じだ』
敵がコールフィールド候補生に向けてレーザーライフルを向け放つ。
しかも速い! 何時の間に3発も! 私一人の時は本気じゃなかったってことですか。
だけどそのレーザーはコールフィールド候補生に当たることはなく、曲がった!?
『何?』
敵の疑問の声が上がる。そのレーザーはまるでコールフィールド候補生を守るかのように何度も周囲を回転しています。そしてコールフィールド候補生が右手を振るうと共に3本のレーザーが一斉に敵に向かった。
当然のように敵はそれを避けて再びレーザーを放つけど、それもまた同じようにコールフィールド候補生に当たる前に周りを回り始める。
『ストーム・アイ』とは違う。レーザー系統を操る第3世代兵器!?
『無駄です。この『クゥラグィー』の前に『サイレント・ゼフィルス』では』
『サイレント・ゼフィルス』? それが敵の機体の名前なのでしょうか。それを見た敵は右手だけでライフルを持つと左手に先ほどのナイフを展開する。射撃が効かないのですから接近戦で、ということなのでしょう。
私とクロエもコールフィールド候補生をいつでも援護できるように準備します。
しかし、敵の動きが急に止まりました。
『……なんだ……撤退? ちっ……』
何か話した後敵が武器を下げました。そのまま敵は背を向けて……逃げる!?
それを読んでいたかのようにコールフィールド候補生が立ちふさがりました。
『………』
『逃がすとでも?』
「だな。残念だがあんたにはここで捕まってもらう」
クロエが敵の後ろに回りこみ右手に『エスペランス』を構え、左手の爪を鳴らしています。相手はそれを見ることなくライフルを下ろすと……
「うお!」
海に向けてレーザーを放った!? その衝撃で水蒸気と高い水柱が立ち上がる。
そのまま3発撃ち込んだことで同じように周囲に水蒸気と水柱が出来た。辺り一面が真っ白に包まれる。
『気をつけて!』
コールフィールド候補生の声に私とクロエは背中を合わせて死角を消すようにして赤外線センサーを起動させる。
反応、私、クロエ、コールフィールド候補生……あれ? 敵の反応がない?
そのまま水柱と水蒸気が収まると……その場には私たち3人しかいなかった。
『くっ、逃がしてしまいましたか』
「まさか躊躇無く逃げるとは、中々良い根性してるな」
逃げると判断すると代表候補生3人を相手に一瞬で逃げ切るその腕。圧倒的過ぎる。この3人相手でも勝てたかどうか……
ああ、でも良かった。これで……休めるかな。さっきから眠くて……クロエも来たし、少し休んでも、大丈夫だよね?
安心した途端に意識が薄れ始めた。
「おい、カルラ? おい!」
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