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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
幻影急襲
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きています。これは、つまり……
 瞬間、怪我をしている腕を思い切り掴まれた。

「うわああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 脳を焼くような激痛が再び走る。体が痛みでビクンと跳ね上がり、自分でもまだこんな声が出たのかというほどの絶叫が響き渡る。思考が全て中断される。意識が飛びそうになるのを辛うじて止めるけど……体が、痛みで言うことを利かない…
 敵の右手にはピンク色に光を発するエネルギーナイフ……

「腕の一本も無くせばいいか?」

 動け!


 動け動け動け動け!



 動け動け動け動け動け動け動け動け!!




 私のそんな想いもむなしく敵のナイフが私の腕に振り下ろされ、私は来るべき痛みに備えて反射的に目をつぶってしまう。


―――――――――

 1秒が、長い……

――――――――――――――――――

 2秒、まだこない

―――――――――――――――――――――――――――

 3秒……あ、あれ?
 ゆっくりと、目を開ける。そこには……敵のナイフを半ばまで食い込ませた巨大な爪があった。
 わ……『ワイルドクロウ』? ってことは……

「おい、テメエ。何ウチの後輩に手出してんだよ……」

 爪の先を見ていくと……『スカイ・ルーラー』装備の『デザート・ウルフ』を纏ったクロエが敵を睨みつけていました。

「く、クロエ?」

「おーう、助けに来たぞ。本当は見送りの予定だったんだけどな」

 う、うえ……まずいです。泣きそうです……でも泣いている場合じゃないですね。
 クロエが『ワイルドクロウ』を力任せに振るって敵を弾き飛ばすのと同時に、私は取り落とした『グリニデ』の代わりに『コジアスコ』を展開します。前衛担当のクロエが来てくれたんですから遠距離から援護するのが最もいいでしょう。
 敵はくるりと一回転すると再びレーザーライフルを私たちに向けてきますが、クロエはニヤニヤと笑みを浮かべながら声を上げます。

「さて、どうするよ亡国機業(ファントムタスク)。2体1だぞ?」

『雑魚が一匹増えたとこで……』

 た、確かにこの敵の腕なら私とクロエを2人同時に相手にすることも可能だと……

『残念ながら一人じゃありませんので』

 え?

『ちぃ』

 敵が移動した瞬間に今まで敵のいた場所にレーザーが通過しました。その遥か上、太陽の光の中にいたのは……

『無事ですか、カスト候補生』

「コールフィールド候補!? どうしてここに!?」

 群青の『クゥラグィー』を纏ったジェーン・コールフィールド代表候補生。

『細かい話は後で。今はこいつを落とします』

『雑魚が何匹増
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