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IS《インフィニット・ストラトス》‐砂色の想い‐
幻影急襲
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―『ストーム・アイ』、起動―

 フゥョン

 気の抜けるような音がして、私に迫っていたレーザーが逸れた。

『何?』

 初めて敵が疑問の声を上げたのが聞こえました。その間に、投げる!

「貫け!」

 思い切り振った私の左腕から排熱が追いつかずに真っ赤に赤熱した『イェーガン』が放たれる。その勢いのまま私は身体を前に一回転させて両足の『アドレード』の拘束を解除し、敵に向かって足から投擲。3つの武器が敵に向かって真っ直ぐ飛来する。
 更に最初から投擲した『カイリー』が背後から……これならどれかは当たる! 私がそう思った瞬間……

『ふん』

「え……」

 敵のいる場所と全く違う場所から4本のレーザーが放たれ、それらは的確に飛来していた全ての武装を貫き破壊した。
 援軍!? じゃない。センサーにそんな反応ない。でも……あれは……まさか!

―敵BT兵器を4機確認―

 私の思考よりも早くISのデータが目の前に映し出される。そうか……だから見たことあるって……あれは、セシリアさんの『ブルー・ティアーズ』で感じたものだったんだ。
 え、でも……BT兵器の実用化に成功しているのは今のところイギリスだけ、他の国はまだ実験段階のはず。だとするとこの人はイギリスの人?ううん、それはない。さっき黒い髪が見えた。それだけでイギリス人じゃないっていうのは変な偏見かもしれないけど多分違う。
 とすれば多分……強奪。『アラクネ』と同じくイギリスから奪われた機体だ。

『貴様……今のは避けたんじゃないな』 

 自分の周囲にビットを戻した敵が聞いてきます。数は4。セシリアさんと同じ系列なら後二つ以上。口径の大きさと機体の機動性も考えれば『ブルー・ティアーズ』よりも後期に作られた機体というのはまず間違いないでしょうね。とすればあといくつかあるはず……

「その答えは貴方と同じです。答える義理はありません」

『………』

 私がそう答えると同時に敵のビットが動き出す。けどこれ……!

「速い!?」

 セシリアさんのそれと比べて速度も正確性もまるで違う! イギリスでもセシリアさんが適正一番高いはずなのにそれを上回る動きを……!
 『ストーム・アイ』のお陰でレーザーは当たらないけどあまり連続で当たると特性がばれる! ここは回避に専念するしかない! 四方八方から私を襲うレーザーの嵐を避けながら私は左手に『グリニデ』を展開する。
 BT兵器を使うには相当量の集中力が必要なはず。その内に本体を……

「落ちろ」

「……へ?」

 今日何度目の疑問の声でしょうか。しかしそれも仕方ないかと。何故って相手の声が……間近で聞こえたのですから。
 しかもこの瞬間にもビットは動いて私だけを攻撃して
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