暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜黒の剣士と紅き死神〜
ファントム・バレット編
ファストバレット
銃の世界
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シノンが先程まで覗き込んでいたショーケースと男――キリトの腰に吊るされているフォトンソードを見て状況を察したらしくキリトに訊ねた。

「アホちん。残高は?」
「やめろよその言い方!?……15万だ」
「ふむ……」

やがて紅マントは1つのハンドガンを指して言った。

「《FN・ファイブセブン》。これでいいかな?」

その言葉が自分に向けられたものだと気づくのに三秒ほど要したが、慌てて同意の意趣を返すと、キリトにそれを買わせ、他にも諸々の用品を買い揃えると、30万は一気に無くなった。






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Sideレイ



「さて、時間も無いことだし。急ぐぞ」
「あっ……!!エントリー締切……。いけない、今から走っても間に合わないかも……」
「えっ、あんたもこれからエントリーだったのか?」
「うん」

キリトに騙され、装備のコーディネートをさせられていた少女が青ざめる。

「やれやれ、おいキリト。間に合ったら彼女に誠心誠意謝れよ?そして俺を崇めろ」

キリトをひょいっと掴み上げると肩に担ぎ、女の子に手を伸ばす。当然、警戒する少女にあくまで真顔で言う。

「俺はAGIそこそこ高いから向こうにあるレンタルバギーの店まで数秒で着く。そこからは、キリト、わかってるな?」
「……なるほど」
「……変なことしたら、脳天に風穴空けるから―――きゃ!?」

言い終えるやいなや、腕を掴むと、2ブロック向こうのレンタルバギー屋に五秒でたどり着き、キリトと女の子を放り投げる。

「レイ?」
「俺はもう朝の内に登録してあんの。早く行け」

キリトは頷くと、女の子に掴まるよう言ってバギーを急発進させた。






それを見送りながら俺は少女の瞳の奥に見えた微かな闇について思いを馳せていた。






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