ファントム・バレット編
ファストバレット
依頼人の品格
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、それから大切に思える仲間も出来て……」
12月8日は、俺がこの家の門の前で、先代の当主に拾われた日だ。その日が俺の誕生日という事になっている。
明日は平日で皆忙しいので、お祝いは今日に、という事だったのだろう。
「……幸せ者だな、俺は」
分かっていたはずなのに、それを見ようと、感じようとしなかった。人の優しさを拒絶して止まって休むことをしなかった。確かに、それは『水城螢』を強くしたかもしれない。だが、それだけでは意味がないと俺はあの世界で教わったのだ。だから―――、
何があっても死ぬわけには行かない
まだやらなければならないこともある。何より、皆と離れたくない。
再度大きく息を吐くと、ゆっくりと歩き始めた。
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