霧の森
衝撃
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っているの?」
「残念だが持っている。その名も『死神』だ。」
「し、『死神』!?」
そう、オレは「死神」という二つ名を頂いてしまったのだ。
「話すと長くなるが………、」
以前ドラゴン退治して得た報奨金で今の自宅を買ったと言ったが、その時はギルドに出ていた緊急依頼でギルド総出で行った。中には国立騎士団の騎士もいて、彼等がオレの戦いぶりを見てつけられた。
その時の武器は鎌・顔まで覆う黒いローブ。「死神」の二つ名が付くのも無理はない。
「……ということだ。」
「へー、ドラゴンもいるんだね。」
「そういうことだ。とにかくさっさとづらかろう。」
「あいさー!」
そんなかわいい顔して敬礼するなよ。襲いそうになったじゃないか。
ザザッ
「!!」
遅かったらしいな。もう来たか。
「その姿、その美しい女性は死神をもいたわり、また死神に感謝される。これは神に仕えし巫女か。雷の落ちた地に佇む巫女はまさしく『雷の巫女』。」
また面倒なものに見つかってしまった。どこからともなく現れたのは吟遊詩人だった。
「これはニュースだ。急いで町に。」
いきなり現れていきなり消えていった。まったく嵐のような奴だ。
「ねぇ、もしかして今二つ名貰っちゃった?」
「……ああ……。」
「その反応だと喜ぶのは間違い?」
「……自分で考えてくれ……。」
オレだけならまだ良かったがセリナまで頂いてしまうとは。これから忙しくなるな。
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