暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
10*バーサーカーソウル
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にが良い試合だこのヤロー。
馬鹿にしやがって。
ならこっちも考えがある。

「良い試合になる訳が無い!」

そう言いながら剣を右手に持ち、頭の上に上げ構えた。

「言うじゃねーか!」

そう言いながら奴は自分目掛けてかなりのスピードでかけてきて、切り掛かった。

それをバックステップでよけながら。

「おんどりゃあー!」

ステップの途中、それも空中から一気に突っ込む。
残像的なのを残しながら、ロケット噴射で。

「うおっ!」

叫びながら奴は右に転がり、回避する。
ちっ!
カイ現象を避けるとは、やるな。
だが甘い!

即座に転がってった方向を向き、覚醒必殺を出す事にする。

「駄目駄目駄目駄目駄目駄目駄目、駄目ー!!」

ドガガガガガガ!

「ぐっ、がっ、はあっ!」

どしゃっ

マトモに喰らった赤髪君は兵士達の山に突っ込んでった。

……ふう。
何が起こったか説明しよう。
自分が使ったのはロボ○イの覚醒必殺技、その名も『駄目な奴は何をやっても駄目』である。
とってもシュールな技名だ。

ちなみに、自分は生身の人間なので、イメージ的にはゴム○ムのガトリングの後に止めにバズーカをぶっ放す感じになっちゃいました。

まぁ機械じゃないからね。
いくらなんでも腕が増えたり胴体飛んだりできないしね。

……

………とりあえず、勝ったっぽい。

なので自分は、後ろを向きながら剣を地面に突き刺し。

「これが、科学の力!」

ナルミ、WIN!(心の中で)

格ゲーのお約束、勝った時の決めポーズである。

…ちなみに自分、ギル○ィギアはイスカしかやったことありません。

……さすがに、マイナーすぎるかな?

「…つっ?、効いたぁ!」

!!!??

びっくりした。
だって倒した思ったらフツーに頭摩りながら立ってきたんだもん。

「カガクっつーのか、おまえの武術は。
初めて聞くし、初めてみた。」

いってーとか言いながらも目を輝かせてこっちを見てくる。
……こっちも科学を武術と認識した人初めて見たよ。

「にしてもつえーなおまえ。
よし、俺も久しぶりに本気出そう!」

…今なんて?

まて、なにぶつぶつ唱えてんの?なんで君の周りに炎がいきなり発生してんの?
そしてそれがなんで君に纏わり付きはじめてんの?

「………我こそ炎を統べる者、絶対なる力よ、来い!神炎『ミューシャス』!」
そう言い終わると、奴の周りで軽く爆発が起きた。
すると、奴の体は炎に包まれていった。
今の奴を表すなら、炎の天使だ。

そして、彼は炎の剣を持ち、笑いながら言った。

「我が二つ名は豪炎王騎士バリス!参る!」


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