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なりたくないけどチートな勇者
9*真夜中電波通信
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………グゥー。」

するとあら不思議、眠ってしまいました。

フハハハハ、これがイン○ルダウン監獄署長のドクドクの能力!
まぁ吐いたのは毒ガスでなく催眠ガスだけど。

なにが起こったかわからない、近くの盗賊たちは、しばらく言葉を無くした後に。

「テメッ!なにやった!」

当然の反応、当然過ぎて逆につまんない。
いや、どんな反応が詰まるかはしらんが。

「いゃあ、自分のため息を吸って勝手に寝ちゃっただけだから大丈夫だよ。
ただ、あんまりうるさいとそれこそ絶対に覚めない眠りを引き起こすため息がついつい出てしまうかもだけど………
けどしかたないよね、ただのため息だし、生き物は呼吸しなきゃ死んじゃうからため息が原因で君達が死んでもしょうがない、ただの事故死だよねぇ………
で、まだ騒ぐ?
あ、それとももっかい君達を迎撃した技喰らってみんな仲良く気絶する?」

とりあえず一気にまくし立てる、笑顔のオプションも忘れずに。
しんと静まり返る盗賊たち。
顔は青ざめ、震えてる奴らもいる。

「……まだ騒ぐの?」

とどめの一撃。
彼等は必死に首を振って騒がないと意志表示をする。
もう騒ぐ事もなさそうだ。

「そ、分かってくれて安心だよ。じゃあね。」

そう言って二人の元に帰る。
シャール君は苦笑いしながら

「……相変わらず鬼畜ですね。」

うん、褒め言葉として受け取っとくよシャール君。

「…おまえ、何者なんだよ。」

ん?

「おまえは何者だって聞いてんだ!訳わかんねぇ力使うし、いつも飄々として!種族もよくわかんねぇし!ホントに何者なんだよ!」

なんだ?いきなし。
種族はゼノアに聞いとらんのか?

そもそも何者っつわれても…

「自分は長谷川 鳴海、それ以上でも以下でもない。」

…いっちゃった、テヘッ。

するとラルムは俯いて、拳を固く握りはじめた。

「…………俺は…」
そういいながら、右の拳を自分の方に突き出し、まっすぐ自分の目を見据えながら

「いつか、絶対あんたを超えてやる!」

突然のライバル宣言。

ヤベェ、こーゆーキャラ自分大好きだわ

「…やってみろ、待っててやる。」

そう言いながら自分も拳を突き出し、合わせる。
そして、二人揃って自然と微笑みあう。

なんか友情が芽生えた。
つか、今までの人生で一番青春してる気がする。

**********⊆☆

「ふひゅぅ?」

自分はいま、馬車の群れからちょっと離れたところで風呂に入っている。
明かりはテキトーな木の棒でルー○スを唱えてつけています。

いやぁ、風呂はいいね、やっぱり。
久しぶりだとなお気持ちいい。こんな間抜けな声が出るほど気持
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