第二十四話 少年期F
[8/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
て言いました。
……ねぇよ。というか普通にやばいだろ、どう考えても。主に世間的な意味で。きらきらの少年少女たちに紛れる30代のおっさん。本当にない。フェイトさん役もママン役も無理、絶対。
なので俺は、『原作をそのまま起こす』は即却下した。異論は認めない。そのままでなくても流れを似せれば……もあるが、正直どっちにしても現実的ではないんだ。第一、わざわざ20年以上も先の未来を待ってから動くって駄目すぎるだろ。
メモ帳に書かれていたいくつかの原作遵守方法を読んでみても、成功率の高い案は1つもない。最後の方なんて『グレアムピチュるか』とちょっとやけになってしまっている。この時の俺大丈夫か。
うん、とにかくだ。俺が原作に介入するという方向はなし。成功率は低いし、なにより1番危険すぎる。はやてさんは人畜無害でも、周りが怖い。幼少期からはやてさんに接触していても、彼女が9歳にならないと闇の書は起動しないし、それまでに下手に手を出せば暴走して転生。どないせぇと。しかも幼女の家に通うおっさん。通報されるわ。
なんにしても、起動してから騎士たちに事情を説明したって、蒐集しなければ八神はやては死ぬ。蒐集したら暴走。それじゃあ、何も変わらない。八神はやての手に闇の書が渡った時点で、ほとんどの可能性がつぶれてしまっているのだ。
だからこそ俺が考えたのは、原作開始前に行動を起こすことだった。今俺がいる時代は原作から20年以上も前の新暦39年。新暦60年と少しぐらいで原作が始まるだろうと考えれば、この膨大な時間は俺にとって圧倒的なアドバンテージとなる。20年という時間と原作知識(仮)、そして能力を使えば、もしかしたら原作にはないほかの方法だって見つけられるかもしれない。
そして、その方法を見つけられるかもしれないヒントは原作の中に確かに存在した。しかもその方法は危ないことなど一切なく、それでいてかなりの効果を発揮していた。原作では限られた時間の中での戦いだったが、俺には制限時間なんてあってないようなものなのだから。
総司令官達の助力を乞うたのもこのためだ。あれは管理局が保有するものであるため、一般人の俺では手を出すことができない。でもユーノさんのようになんらかの伝手があれば、入ることができた場所なのだ。ならば、俺でも手が届くかもしれない。
俺がまずすべきことは、「相手を正確に知ること」だ。上層部の時もリニスの時も、そうしてきたんだ。敵が強大になったからってそれは変わらない。原作を知っているからと疎かにしたら、思わぬ落とし穴に嵌るかもしれないからだ。それにもしかしたら、原作にはなかった新たな情報を見つけられるかもしれない。
「方針はとりあえずこんな感じだな。闇の書に関するあらゆる知識を、できれば10年
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ