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混沌の魔術師と天空の巫女
第5章 X791年編
X791年・妖精の尻尾
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ば、馬鹿な・・・!?初代マスターだと・・・!?

「驚くのも無理はありません。今の私は幽体のようなものです。
 ですが、皆さんの一途な想いが私を出現させたと思います。」

「・・・・・・。」

信じれないけど・・・可能性としてはそうである・・・。
それに・・・この声、初代の墓で妖精の輝き(フェアリーグリッター)を返す時に聞いた声・・・!!

「初代マスター、先程は失礼しました。」

俺は先程の行動をした事を初代マスターに謝罪する。

「仕方ありません。突如、現れた私にもありましたから。」

「いえ・・・あ、そうだ!みんなを起こしてくれませんか!?」

俺は起きないみんなを何とかしたく、初代に頼む。

「今の私ではできません。」

「そ、そんな・・・。じゃあ、何でみんなは目覚めないんですか!?」

「・・・あのアクノロギアの攻撃の直後、あなた達の想いが1つになり、
 妖精三大魔法『妖精の球(フェアリースフィア)』が発動したのです。」

妖精の球(フェアリースフィア)・・・?」

妖精三大魔法、確か妖精の裁き(フェアリーロウ)妖精の輝き(フェアリーリッター)の2つもそうでしたね。

「この魔法はあらゆる悪からギルドを守る魔法なのですが・・・
 皆さんを凍結封印してしまったのです・・・すみません・・・。」

「なんで・・・なんで俺だけが・・・!?」

「実は、あなたの体から黒いオーラのようなものが出てきたのです。
 すぐに消えて、あなたが目覚めたのです。」

「・・・!」

黒いオーラ・・・俺が闇の魔法で暴走するときに黒いオーラが出てくる。
今回、どういうわけかそれが起きて、俺は目を覚ませたのか・・・。
それなら、起きた時に身体の調子がおかしかったのも納得いく・・・!

「(父さんの声がしたのは・・・暴走した闇が・・・俺を呼んでくれたからなのか・・・?)」

俺はそうを思った。

「(・・・今はよそう。それより・・・。)解除方法はないんですか・・・?」

「この魔法は解除をする事はできますが・・・。」

「だったら、早く解除を・・!!!」

「それが・・・簡単にはできません・・・。」

「どうして!?」

「この魔法を解除するのにはかなりの時間がかかってしまうのです・・・。
 何十年・・・何百年先かになるかと・・・。」

「そんな!?」

「ごめんなさい・・・。」

初代マスターは謝るしかなかった。

「(どうすれば・・・どうすればいいんだ・・・!)」

「私が、幽体でなく、本物の人間でしたら、可能ですが・・・。」

「・・・・・・。」

つまり、幽体だけではダメか・・・。

「(いや・・・
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