第7話 終業式
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!」
磯嶋は衝撃の事実に打ちのめされる。
「じゃあ、この私は誰なの?
いったい誰だって言うの?」
「君の本当の名前は、森原理科(もりはら りか)」
「森原理科……。
……そんな、信じられない」
磯島は、市長の言葉の意味を理解し、驚愕する。
市長は、磯島の表情に満足しながら、
「頭のいいお嬢さんだ。
そう、森原一族はサイキックシティの基礎を担ってきた一族。
君は、森原一族の当主の娘なのだ!」
断言した。
「うそよ!
そんなのでたらめだわ!」
「証拠はある。君が持っていたネックレスを見たまえ。
ラテン語が刻んであるだろう?
かつて、古代ローマ帝国の文献を読みあさっていた君なら読めるはずだ」
「……」
磯嶋は、ネックレスに刻まれた文字をだまって読む。
『我が娘理科に、科学の加護を』……森原無量が君への誕生を祝って、まだ見ぬ君に送ったものだ」
井藤市長は、「もっとも娘が生まれたことは知らないまま無量は死んだがな」とつぶやいた。
「……私をどうするつもり?」
磯嶋が、本当に森原無量の一人娘であるならば、森原財閥そしてサイキックシティに大きな影響力を与える。
磯嶋は、井藤市長が磯嶋を使って森原財閥の力を行使したい事を理解した。
「私と一緒に、市長公邸に来てもらおう。
詳しい話は、そこで聞くといい。
さあ、森原家当主、こちらへ」
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