第6話 読むこと
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コの応援にもあまり喜んではいなかった。
牧石が目指す先は、ここではないからだ。
牧石は、得られたサイポイントを確認する。
二日間でかなり遊んでいたはずだが、得られた経験値はそれほど高くはない。
先日、フェゾ様を使用した時に消費したポイントを回復した程度である。
ちなみに、次のレベルにあがるために必要な経験値は1500であり、レベル1からレベル2に上昇するために必要な経験値の5倍ある。
レベルアップはまだ先の話であった。
次に、牧石が選んだキャラクターは、「魔法使いロクス」であった。
魔法都市フェゼリアで魔法学校の生徒をしているが、すでに最高水準の魔法が使える設定だった。
牧石は、黒霧零司の対戦相手であった魔法使いロクスについて、ある程度は知っていた。
ちなみに、我らがフェゾ様は黒霧ルートでは一切登場しない。
ある程度、ロクスの戦い方を知っている牧石はロクスへの順応性も高かった。
実際に使ってみると、最強の魔法使いという設定のとおり、魔法の威力や発動する魔法のエフェクトの派手さは他のキャラクターの追随を許さない。
そのかわり、近接戦闘時の弱さをいかに補うのかがロクスを使用したときの課題となった。
牧石は、ロクスを使用するときの戦術として、放出型の魔法だけでなく、設置型や時間差型の魔法を使用することにより、隙のない戦闘体制を組み上げた。
牧石は、次々とクリアしていきながら、戦闘方法を学び着実に強くなっていった。
そして、終業式の前日である今日、最後のキャラクターである、フェゾ様のクリアに成功した。
通称フェゾ様、正式名称「フェゾ=Y=ホワイト」は、二つの意味で使い勝手が悪かった。
一つ目は操作性の問題であり、普通の行動でさえ、超能力の使用判定が行われている。
具体的にいえば、強く念じないと思った方向と別の方向に行ってしまう。
そして、二つ目の問題は、使用できる技についてである。
フェゾ様の設定として、「男性相手には直接攻撃は行わない」、「女性相手にはダメージを与えない」という信念がある。
もっとも、その信念に従わずに行動することも可能であるが、最後の戦いで勝利しても、正式なエンディングに到達する事ができないようになっている。
そして、正式なエンディングに到達するために求められる能力は、「相手の心を読む(サイリーディング)」ことであった。
にたような超能力に「予知能力」があるのだが、その能力の使用方法が「予知能力を使用する」、「予知の結果により行動を変化させる」、「予知と異なる結果を行った事により再度変更した現実に対して予知能力を使用する」、「予知の結果を反映させる」という、繰り返し使用する事が求められる。
その結果、戦闘状況下での使用は困
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