番外編 ゼロ魔の世界へ
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呪文で凄い光源が発生し皆が一瞬目がくらんだ。
「ルイズなんか目じゃない、凄いメイジだ」
「凄いですね」
「うーーー」
「お嬢様、彼処で伸びている少年を介抱しませんと」
「そやな、治療符よあの少年を介抱せよ」
木乃香の手に持たれた紙の札が少年に飛んで行き、その体にへばり付き輝きはじめる一瞬の光が収まると、目をさました少年が左右をきょろきょろしながら目をパチクリしていた。
「此処何処?」
「コルベール殿、どうやらミス・ヴァリエールが呼んだのはかの少年の様です。彼を助けようとして私達は巻き込まれたのですから」
刹那の話にコルベールが納得したように頷く。無論刹那は木乃香の念話で聞いた事を話しているだけだったが。
「ミス・ヴァリエール、彼が貴方の召還した人物です」
「えっ」
「彼女たちは、誤って引き込まれただけのようです。それにロバ・アル・カリイエの公爵令嬢を使い魔にすることは出来ません」
「公爵って言ったって、ヴァリエールは王家の血を引いているんだから!」
あきらめの悪いルイズであるが、木乃香の言葉に止めを刺される。
「うちも皇家の分家やからかわらへんで」
ガックリするルイズ。何が起こっているか判らない少年。腹の中で黒い笑いの木乃香。益々髪の毛が抜けそうなコルベール先生であった。
「さあ、サモンサーヴァントを」
ルイズはコルベール先生の言葉に渋々ながら少年の元へ行き話しかける。
「か、感謝しなさいよね、普通は平民が貴族にこんなことしてもらうなんて絶対に無いんだからね!!我が名は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」
もう判るだろう、その少年の名は平賀才人、ゼロの使い魔のルイズに召還された少年であった。
「コルベール先生、うちらはどないすればええんや?」
才人に出来た珍しいルーンをスケッチするコルベールに、木乃香が質問する。
コルベールは生徒を帰しながら考え、学園長オールド・オスマンの元へ木乃香と刹那を案内することにした。
此の2人がハルケギニアに大旋風を巻き起こす事になろうとはこの時点では誰も思いもよらないことであった。
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